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#0 プロローグ
薄暗いイタリアンレストランの小さな舞台スペース。そこで一人の男がヴァイオリンを弾いている。その腕はプロレベルだというが、本人にとっては趣味程度らしい。本人の本業はアルバ法律事務所に所属する刑事部門の弁護士である。昼は弁護士、夜はヴァイオリニストという男がいた。
アルバ法律事務所が在る東京都世田谷区ルガノビル3階エレベーターホールにはレストランのヴァイオリ二ストとはかけ離れた寝癖をつけ、だらしない服装の男がいた。彼こそが望月達哉、弁護士兼ヴァイオリニストだ。
『弁護士探偵とヴァイオリン』をお読みいただきまして、誠にありがとうございます。
今回はプロローグとなりほんの少ししか公開していませんが興味をもっていただけましたら、これからの本編もぜひお読みください。
明日公開の第1話もぜひお読みください。