第2章 1ー 50
らいおんのはなまるときゅうりのかぶとむし。それから、くれっしぇんどのぴるえっと。アミ一行とフェルマエ王、ルタンや四天王の一人ゾラは、フェルマエ城の花房が薫る露台にて、太陽と太陽をテーブルにし、昼食。ルルベターン。
「いくら意識しようとしても、意識出来ないものに、ひょっとしたら振り回されているのではないじゃろか」
と、フェルマエ王は、ぺらぺらと言った。
「国王陛下、畏れ多いのですが、このようなことではないでしょうか。たとえば、一枚の絵を描いたと致します。そして、その絵を描いている時というものは、様々な想い、浮かび上がる情景、追憶などを、有意識の元で、描くことも多いものです。しかし、また、そのような時に、イメージとは違うタッチになっていくことも、また多いものでもあります。それからようやく、その一枚の絵が完成した暁には、人様の目や感受性に触れる機会が設けられます」
ゾラは38歳、トビウオのごぼうが割れたような雰囲気である、嘘。
「ほう、素晴らしい。そういうことじゃのう」
「しかも、その絵を受け取った人々それぞれの固有の感受性によって、新たな絵の感受性の花が開いていきます。その新たに開いてきた花というものは、もしかしたらならば、その絵や描き手の持っている無意識やあるいは超自然の力からくるものなのかも、知れません」
ルタンは言った。
「おっしゃる通り!描き手の心情や想像を越えた感受性を、一枚の絵には潜在的に宿っているということですか!他者の感受性から、新たなその想いや力が宿るということは、とても面白いもの!」
恋のはじめで、ルタンの渦に巻き込まれていることが、心満たされて仕樣がない、カサは言った。
「そうですね…!一枚の絵を創造したときに、もしかしたならば、人だけではなく、自然やこの世界のあらゆる万象に影響を及ぼしていくものなのでしょう。そのようにさらに着想を豊かにしていきますと、描き手の作品は、描き手だけではない周囲からの影響、多様な関係性のなかで、育まれていくものを感じられます。描き手が風に触れ、花を薫り、友や家族との団欒などの様々な体験から創造されていることが自ずと分かりますので、それはもう個人の力だけでは創造できないものですね。ですから、個人の作品が創造されたということは、この世界全体が持っている力で作品を一つ、創り上げたということにも、なると思うのです」
続いて、アミが言った。
「描き手は、描き手にとっての最高の創造をしていくものです。これは当然のようなことに感じられますが、意外にも忘れられがちな視点でもあります。描き手の最高の創造が薄れていきますと、泉が枯れてしまうようなもので、作品に宿る、あの不可思議な感銘の力は無くなってしまい、周囲に及ぼしていく、感化力や影響力も少なくなってしまいます。いわゆるドーナツ型現象が起きてしまうのです。これは描き手によく陥りがちなことであります。忙しく周囲の要望ばかりに応えていきますと、気が付けば我を見失い、最も大切な、そう大切な、創造の内なる喜びを、その魔法を、至福の力を見失ってしまうのです」
最高の理想、理想、理想、理想理想を描け!!!!!理想理想理想理想を描け…、理想を描け!!!!!!!!!!!
理想、、、。理想、。
理想、。!理想、、理想「理想」理想。
理想、理想ーーーーーー理想理想
※続く




