小説を書くって難しい。
小説を書くって本当に難しいです。
だって頭の中のお話を順序立てて文章に表していくのですから、映像を作るよりも細かい表現をしないと伝わらない事もあります。
そんな小説を書く事に苦悩する名も無い小説家の思いを綴っております。
私は、これまで筆を握った事は一度も無かった。
日々の生活に追われ、自分の生きている意味を忘れ、ただ生活する為に仕事を追いかけ、追いかけられる日々に嫌気がさしてしまったのか、気づいたら教員を辞めていた。
別段子ども達が嫌いなわけではない。むしろ大好きだ。彼ら彼女らの為になら何でもできるだろう。
だが、周囲は違った。
たった一度のミスを引きずり、委員会に目を付けられ、事ある毎に管理職に重圧をかけられついに気持ちが萎えてしまった。
それから2ヶ月ほど何もせず実家でボーっとする日々を過ごしながら、「小説を読もう」の小説を読み漁っていた。
そして、とある小説に出会った。
その小説は所謂チーレム物で書籍化もしている作品だったのだが、どうも他の物に比べて物足りない感じと、誤字誤用が多く推敲も見直しも無い文章に疑問を持った。
そして、「こんな文章、構成で書籍化できるなら俺でも・・・・・・」
そう思って筆を執り始めたのが5月だった。
次の就職先を探しながら、バイトと執筆する為の準備を進めていた。
もちろん全く書いた事が無いので最初はプロットの書き方すら分からなかった。というか、プロットの存在自体殆ど知らなかったと言って良いだろう。
そんな中、1人でネットで調べながら、どうやったら良いのか、タブーは何なのか、どんな話を作ろうかと手探りで始め、最初の作品である「劉皇国戦記」は生まれた。
私にとっては初めて世に送り出した作品であり、書くのが楽しかった作品でもある。
だが、思ったよりも最初はPVが伸びなかった。
こんな話はどうだろう?こうしたら面白くなるかな?どうやったら読んでもらえるだろう?
毎日必死に考えていた。そして徐々にだが作品を読んでくれる人が増えてきた事に喜びを見い出し、もっと書こう、もっと読んでもらおうと思い頑張れた。
そのお陰もあって、「劉皇国戦記」は執筆開始から約3か月後に完結を迎える事ができた。
そして、その執筆中も自分の頭の中にはこんな設定はどうか、あんな設定の方が面白いんじゃないか?と考えがずっと巡っていた。
この考えから生まれたのが2作目の「ゼロの魔術書」だ。
ただ、この物語は中々書き進められない。
理由は色々あるのだが、もっと面白くしたいと言う自分の欲望と別の作品のアイデアが次々と生まれ、そのせいで全く書き進められないのだ。
前作と違い、自分の理解があまり深くないジャンルだったと言うのもあると思うが、この作品についてはまだまだ勉強をしながら進めなければならないと痛感している。
この反省から生まれたのが、現在執筆中の「異世界に転生したので日本式城郭を作ってみた。」だ。
これは前作の反省点であるあまり知らないジャンルではなく、自分の知識を土台に出来る作品として書き始めた。
この小説は今の所アイデアは止まらずに書く事ができている。
後は、自分自身の地の文が良くなる様に努力するだけなのだが、地の文を良くする方法は何があるのかわからずこれまた頭を抱えている。
今の所知っているのは、新聞や他の小説を読む、兎に角徹底的に書くの2つだけだ。
どれだけ構想が面白くても地の文が台無しにしている感がある私としては、どうにかしなければならない由々しき問題と言って良いだろう。
そして、この文章を書いているが、正直着地点が無く困っている。
なんとなく自分の不安や苛立ちを鎮めるために書いているような感じだったのだが・・・・・・。
まぁ兎に角小説を書くと言う事はかなり難しいと言う事だ。
頭の中を直接見せられればとこれほど思う作業は小説くらいのものだろう。
それでもそれが楽しいから私は書き続ける。