表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
召喚無双~現代日本に転生したが、異世界が関わってきやがるので無双してやる~  作者: ぢたま
第05話Puls 異能者達のディスコード
93/550

第05話Puls 異能者達のディスコード08 - ルーファと交渉

第05話Puls 異能者達のディスコード08 - ルーファと交渉


『レガシー』の正体を突き止めることは困難だということであり、逆に言えば突き止めさえすれば、解決することは容易だと思われる。

 ただ、能力者から得られる情報はもう期待できないだろう。

 ここまで徹底して情報を隠す『レガシー』が、一番情報漏えいしそうな能力者経由でバレるような行動をするようなことは、まずもって期待できない。

 では、どうやって調べるのかであるが。

 最初に思いつくのは小島である。

 正確に言うなら、小島の中のもう一人の人格である。

 ただそいつは、自分勝手にでてくるようなので、会いに行ったからと言って会えるような者ではない。

 そもそも、あの夜以来現れてはいないようだった。

 となると、実に不本意だが、もう一つの手段に頼るしかなかった。


「よう、元気してるか?」


 そう俺が声をかけたのは、初代害獣二匹のうちの大人しいほうであった。


「ダイヤなら、全部返したわよ」


 ケツのあたりをボリボリ掻きながら、テレビから目を話すことなく答える。

 ちなみに、ポテチを摘んでいないのは、最近太り気味でダイエットしているらしい。

 まぁ、俺には一グラムも関係ない話しなので興味もないが。


「そんなことは、どうでもいい。お前、探索系の魔法は使えるか?」


 ダメならダメで構わないと思いながらの質問だった。

 するとお尻をひとかきした後、


「あたしを誰だと思っているの?」


 逆に俺に聞き返してきた。

 最近、このやりとりが流行っているのだろうか?


「ルーファだろ」


 一応俺も答えてやった。


「そう、あたしはルーファ。美しきハイ・エルフのルーファよ……って、そういうのじゃないのよ。ここは、あたしに言わせて。あたしの『ルーファさんよ』までが流れなんだから。ったく、持ってないんだから、あんたわっ」


 ノリつっこみの後のダメだし。

 このエルフは、一体どこを目指そうとしているのだろう?

 疑問は感じたが、わざわざ聞くほどまでには興味がないのでほっとく。


「で、どうなんだ?」


 俺は重ねて聞く。


「無視かい? 無視ですかい? いいですよ、そういう態度ならあたしだって、教えますん」


 こいつ、完璧にふざけてやがる。

 最近かまってやっていなかったから、案外拗ねているのかも知れないが……俺の知ったことではない。


「で、どっちなんだ?」


 俺としてはどっちでもいいが、結論は出してもらう必要がある。

 教えませんなのか、教えますなのか曖昧にしたのは、ウケを狙ってのことだろうがそれに付き合わされる人間は大変である。

 主に俺のことだが。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ