第05話 異能者達のロンド19 - 小島復活
第05話 異能者達のロンド19 - 小島復活
と激しく思ったが……まぁ、ややこしそうだったし、これ以上かかわらない方がいいだろう。
問題なのは、後に放置されている俺が寝かしつけた連中だが……。
「あれーっ? あれあれーっ? どうなってんの? これ???」
頭の上に、たくさんのはてなマークが浮かんでいるのが見えそうなくらい、パニクっている小島がいた。
どうやらボクっ娘が消えると、自動的に現れるシステムらしい。
あと少しくらい気を失っていてくれたら、そのまま自宅に放り込んで帰るつもりだったのだが……。
「そこらに転がっているのは、口裂けオバケの関係者さん達だ。今はお休みになられている」
俺は、簡単に状況を説明する。
と言っても、これより他に説明できるような情報を俺が持っているわけではなかったのだが。
「っていうことは、口裂けオバケはいたっていうことで、ファイナルアンサー?」
小島は俺の顔を覗き、極めて旬を過ぎたネタを放り込みながら聞いてくる。
俺は若干の抵抗を感じながらも、それを振り払って答える。
「ファイナルアンサー」
すると、ほっぺたを膨らましながら、もったいをつけまくった後小島が言う。
「正解!」
いったい何が正解だったのか、まったく理解することはできないが、小島の中でこの一連の流れはツボだったらしく、満面の笑顔になっていた。
ただ、現在の状況は何一つとして進展したわけではない。
ここで、ついにあの男が介入してくる。
斎藤であった。
「なぁいいかな。オレ、提案があるんだけど?」
めずらしく、斎藤が控えめに言ってくる。
「なになに?」
すぐさま、小島が食いついてくる。
小島は、基本なんにでも興味を持つ。
「なぁ、ややこしいことになる前に帰らない?」
もう、十分以上にややこしい事態に巻き込まれているような気もするが、俺としてはめずらしく斎藤の意見に全面的に賛成だった。
「そうだな、そうするか。いいよな、小島?」
この三人の中で、一番ややこし人物に同意を求める。
そもそも、この事態にまきこまれたのは小島の口車に流されてしまったからなのだ。
「うーん。口裂けオバケに会えなかったのはざんねんだけどさ。なんだか、潮時感あるし、しかたないっか」
しぶしぶ感丸出しだが、それでも同意してくれて助かった。
もし蹴られたら、最終手段にうったえかける他なくなる所であった。
つまり、多数決。
これをやったら、はじめから答えは決まっているので、人間関係が多少ざわつくことは覚悟しなくてはならない。




