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召喚無双~現代日本に転生したが、異世界が関わってきやがるので無双してやる~  作者: ぢたま
第08話 宇宙英雄伝説04 英雄達の終焉編
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第08話 宇宙英雄伝説04 英雄達の終焉編 - 24 - 帝国星再び

第08話 宇宙英雄伝説04 英雄達の終焉編 - 24 - 帝国星再び


 帝星系であった。

 俺も星系図をじっくり見ていたわけではないので、ほとんど気にも留めなかったが、さすがにここまで至近距離にワームホールが存在しているなどとは思わなかった。

 いくら赤色巨星の中に隠されていたとは言え、これまで隠匿できたのはおそらく偶然ではあるまい。

 こんなに近くだからこそ、見つかることがなかったのだと考えるのが普通である。


「一体どうなってんだよ?」


 ハイパードライブでの航行中、ずっと黙っていたミルバが聞いてくる。

 もちろん、帝星系へ侵入したことに気づいての発言だ。


「どういうことかは、すぐに分かる。ただ、ここから先は敵地の真っ只中だ。慎重にたのむ」


 戦艦の向かう先には、帝星が存在している。

 俺の小隊三人にはわざわざ言う必要もないことだが、けじめとして言葉にしておいた。


「承知した」


 短く答えたのはゲイルである。

 ここから先は、本当に出たとこ勝負だ。

 戦艦が帝星に向かうだろうことは予想していた。

 だが、予想していたのはそこまでだ。

 この後の展開までは読んでいない。

 もちろん、関係している連中は概ね予想しているが、この後の展開まで読み切れているわけではないということである。

 なにしろ、俺が接触しようとしていた英雄と一個艦隊を帝星の半分ごと消してしまうようなやつだ。

 直接やったのが偽トラマンであるにせよ、そいつがこのまま指を咥えて見ているなどということはありえない。


「高エネルギー反応。目標は前方ラートラ軍戦艦」


 AIがスクリーン並び音声とで警告を発してくる。

 その直線状にフォーメーションを組んで飛んでいるライジンとタツギ三機が存在している。

 直接ぶつかってみてもよかったが、ここは普通に回避することを選択する。


「回避しろ!」


 指示を出しながらライジンを垂直方向に加速をかける。

 他の三人もそれぞれ回避行動に移った。

 三秒後、戦艦を消滅させた高エネルギー波が回避した空間を薙ぎ払う。

 驚いたことに、戦艦内部から感じていた偽トラマンの気が消えている。

 今の攻撃で戦艦ごと消滅したのだ。

 死にかけているとは言え、偽トラマンを消滅させる攻撃というのはただごとではない。

 だが、攻撃の方向に気を感じない。

 偽トラマンがやっていたのと同じことをやっているのかも知れないが、おそらくそれとは違うだろうと俺は考えている。

 なんにしても、今問題なのは後をつけていた戦艦が消えたということだ。

 有力な手がかりを失った。

 だが、それで終わりではない。


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