表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
召喚無双~現代日本に転生したが、異世界が関わってきやがるので無双してやる~  作者: ぢたま
第08話 宇宙英雄伝説04 英雄達の終焉編
505/550

第08話 宇宙英雄伝説04 英雄達の終焉編 - 04 - ナジュの仕事

第08話 宇宙英雄伝説04 英雄達の終焉編 - 04 - ナジュの仕事


 問題なのはそのタイミングである。

 使えるのは一度きり、一番効果的なタイミングで使う。

 ただし、それはもう少し後のことで、状況によっては必要なくなる可能性もある。


「お前の端末を見せろ」


 俺はナジュに向かって右手を伸ばしながら命令口調で話しかける。


「端末? あたい、そんなの持ってたっけ?」


 予想通り、とぼけたことを言ってきた。


「ファーイースト・コーポレートで用意した端末があるだろう。どこにやった?」


 名目上ではあるが、ナジュは現時点でソーグ帝国内における一、二を争うような投資ファンドに成長したファーイースト・コーポレートのCEOをやっている。

 その実態は俺がやっているのだとしても、CEOとしての権限を持つのはあくまでナジュだ。

 ファーイースト・コーポレートに関する情報は、すべてナジュの下にくるようになっている。当然、その情報へのアクセスツールも支給してある。


「うーん……」


 ナジュは天井を見上げながら考え始める。

 おそらく思い出しているのだろう。

 しばらく待っていると、今度は腕組みしながら考え始める。

 さらに待つと、今度はあろうことかナジュはこっくりこっくりと船を漕ぎ始めた。

 堂々たる居眠りであった。

 正直、俺としては頭にくるというよりは、やっぱりなという思いの方が強い。

 下手に起こすよりも、このまま寝かしておいてやろう。

 もちろん親切心からではなく、めんどくさいからだ。

 さてどうした物かと考えていると、先にチロが答えを返してきた。


「僭越ながらご主人さま。その女の端末に送られてきた情報はすべて、わたくしの方で管理しておりました」


 まぁなんというか、おみごととしか言いようがない。


「よくやった。俺の端末に……」


 転送してくれと言おうと思ったのだが、すでに転送されていることに気がついて言うのをやめる。

 チロならばこのくらいできて当たり前なのだが、最近あれこれ指示を出すことが多くてつい忘れてしまう。

 送れられてきているメッセージを確認したところ、その殆どは貴族からばかりであった。

 俺の、というよりファーイースト・コーポレートから融資を引き出したい連中がほとんどだが、帝宮爆破事件に関する質問も何割か混ざっている。

 だが、俺が探しているのはそういったメッセージではない。

 送信元にのみ注目して、俺は探しているので中身はどうでもいい。

 メッセージが来ているのかどうか、可能性としては半々だと思っている。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ