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召喚無双~現代日本に転生したが、異世界が関わってきやがるので無双してやる~  作者: ぢたま
第08話 宇宙英雄伝説01 クレアル海回廊会戦
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第08話 宇宙英雄伝説01 クレアル海回廊会戦 - 48 - 指摘

第08話 宇宙英雄伝説01 クレアル海回廊会戦 - 48 - 指摘


 俺は動かなかったので、すぐ目の前にナジュの顔があった。

 言動はともかくとして、見た目は美少女なのでそれほど悪い気はしない。


「まだ途中だ。言いたいことがあるなら、俺が言い終わってから聞いてやる」


 微動だにせず、俺は冷静に語りかける。

 落ち込んだ反動で熱くなっているときは、冷水をかけてやるとすぐ覚めるものだ。


「あっ、ああ……そうだね」


 思った通り、ナジュはすぐに落ち込んだ状態に戻った。


「問題解決が簡単だと言ったのは、ハイパードライブ・ユニットを手に入れることができるからだ。俺はソーグ帝国艦隊とラートラ共和国艦隊が艦隊戦を行っている戦場から戻ってきた。戦場には撃沈された艦船が多数浮遊している。それだけではなく、ほぼ無傷の状態のまま航行不能に陥ったために放棄された重巡洋艦もあった。つまり戦場には、ハイパードライブ・ユニットはいくらでも転がっている」


 俺が最後まで話すと、ナジュはあっという顔つきになり、右手で左手をポンと叩いた。


「そういゃ、そうだ!」


 やはりガチで気づいていなかったのだ。

 ただまぁ、そのことは元々大したことではない。

 本当に問題なのは他のところにある。

 もちろんそのことに気づいているような様子はまったくない。

 めんどいことだが、さすがに端折るわけにはいかないことなので、俺は一から説明する。


「バルベル号を襲撃してきたのが英雄だってことには気づいていたのか?」


 俺は一番最初の確認をしておく。

 というのも、これからする話はすべてこの情報が起点となって展開することになるので、前提として知っておかなれば何も理解できない。


「えっ? そうだったん? ぜんぜん気づかなかった」


 さっそく確認をした効果が現れた。

 やはりというかなんというか、気づいていなかったらしい。


「それじゃ、あらためて言っておこう。バルベル号を襲ってきたのはあの部屋にいた英雄の中の一人だ」


 俺は改めてきちんと告げる。


「ふーん。そうなんだ」


 納得するようにナジュが頷いたが、どうにも他人事っぽい。

 まぁ、不満はあるが、今は細かいことにツッコミを入れるより話を先に進める。


「それではもうひとつ。俺が撃退した後、その英雄が乗船していた船ごと消えたことには気づいていたか?」


 この情報も、必要となる情報であった。


「あっ、そういえば無人機の母船が突然マップから消えたね。あれがそうだったんかな?」


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