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召喚無双~現代日本に転生したが、異世界が関わってきやがるので無双してやる~  作者: ぢたま
第08話 宇宙英雄伝説01 クレアル海回廊会戦
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第08話 宇宙英雄伝説01 クレアル海回廊会戦 - 43 - 戦況判断

第08話 宇宙英雄伝説01 クレアル海回廊会戦 - 43 - 戦況判断


 そういうわけで、ここまではほぼ完璧に俺の予想通りの展開となっている。

 これ以上なにもせずにいると、ここから先からは他の展開が考えづらい状況になってくる。

 そろそろ、行動を起こすタイミングを見計らう必要があった。

 加速度的にラートラ共和国艦隊の動きが早くなってくる。

 自分では押しているつもりになっているが、ソーグ帝国艦隊の戦術通りに戦場の展開は進んでいる。

 敵艦隊の大部分はすで回廊出口に到達し、左右に展開している。

 最後に残っている敵艦隊最後尾に向かって、ラートラ共和国艦隊は迷うことなく突入していく。

 紡錘陣形をとっているラートラ共和国艦隊が、ついに回廊を突破した。

 おそらく、俺の頭上ではこの瞬間勝利を手にしたことを確信していたことだろう。

 だが、ラートラ共和国艦隊が回廊を完全に突破した時、両サイドに待機していたソーグ帝国艦隊から、一斉砲火を浴びる。

 強力な突破力を持った紡錘陣形であったが、その分横腹と背後からの攻撃に対しては極めて脆弱な陣形である。

 激烈な砲撃を左右両サイドから浴びて、急激に損害を出し始める。

 今のこの状況が一体なんであるのかということを、ラートラ共和国艦隊の総司令官は把握できないか、それとも認めることができないのか、俺には判断がつきかねる。

 ただ、ラートラ共和国艦隊は誰もが想像すらしなかったような行動をとり始めた。

 なんと、足を止めて敵前回頭を行い、その場で応戦を始めようとしたのである。

 さすがにこれは、前代未聞の対応である。

 艦砲訓練の標的さながらに、その場で動かず反撃もしない艦艇が目の前にいる。

 ソーグ帝国艦隊にとってみれば、撃てば次々と敵の数が減っていく状態である。

 まさに入れ食い状態だ。このまま放置すれば、想定以上に早く勝利は決することになるだろう。

 なにしろ、これほど最悪の行動をとるなどとも誰も想像していなかった。

 俺としても、もうすでにタイミングなどと言っている余裕はなくなっている。

 今、行動を起こすことにする。

 それでも間に合うかどうか分からなかったが。

 さっき見たマップで艦橋に電源を供給する配線の位置を確認していた。

 配線は二系統で片方は通常電源、もう片方は非常用電源である。

 俺は通常電源が集中しているコントロールパネルへ向かって、出来る限り絞り込んだ気を送り込む。


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