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召喚無双~現代日本に転生したが、異世界が関わってきやがるので無双してやる~  作者: ぢたま
第08話 宇宙英雄伝説01 クレアル海回廊会戦
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第08話 宇宙英雄伝説01 クレアル海回廊会戦 - 29 - アリスト・パージ

第08話 宇宙英雄伝説01 クレアル海回廊会戦 - 29 - アリスト・パージ


 後にアリスト・パージと呼ばれることになる、ヨゼフ・ド・ハイネンベルクの軍部改革により、軍部の指揮系統から貴族が一掃されることになった。

 そうなると、貴族におもねって出世したような連中も一緒にパージされることになり、軍部は純粋な軍人のみにおいて構成されることになる。

 その改革中にもラートラ共和国軍における軍事侵攻は継続されており、戦場に赴いた貴族が次々と戦死している。

 この事実もまた、アリスト・パージが一気に進むことになった主要な要因の一つとなった。

 軍に残っていれば戦死することになる。そう考えた貴族は、先をこぞって軍を辞めていったからである。

 ソーグ帝国がエルミシウム銀河中心部まで侵攻を許し、帝星ファランシールの目の前にまでラートラ共和国艦隊が迫った所で、セルドラ・マジェク准将が登場する。

 敗戦につぐ敗戦で弱りきっていた帝国軍は、数の上だけでなく士気においてもラートラ共和国軍に対して極めて不利な状況に立たされていた。

 この状況をマジェク准将はわずか半個艦隊を率いて覆してみせたのである。

 足の早い艦艇のみで構成された艦隊を、敵の侵攻上にある星系に隠しておく。その星系をあえて守備することなく通過させた直後に、背後から襲いかかったのだ。

 敵の数は五十万。対する半個艦隊の艦艇は一万にすぎない。

 戦力差は実に五十倍にも上る。

 いくら不意をついたところで、そのくらいでは如何ともしがたい戦力差であった。

 あまりに無謀で、誰もが指揮する艦隊ごと自殺をしようとしているのかと思ったことだろう。

 あるいは正気を疑ったかもしれない。

 そのくらい常軌を逸した作戦であった。

 ところが、楔形陣形を組んで突入したマジェク艦隊が狙ったのは、敵後方に配置された補給艦とプラント艦のみであった。

 戦艦や空母、重巡洋艦といった比較的に足の遅い艦艇も後方に配置されていたが、それらには一切目もくれずに補給艦とプラント艦のみを集中的に狙い多大な被害を与えた。

 目標のほとんどを撃沈したとろで、すぐに離脱する。

 高速航行に重点を置いたマジェク艦隊にろくな損害を与えることもできないまま、ラートラ共和国艦隊はとり逃がしてしまう。

 この作戦がラートラ共和国艦隊にもたらした影響は、数字以上に甚大なものがあった。


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