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召喚無双~現代日本に転生したが、異世界が関わってきやがるので無双してやる~  作者: ぢたま
第07話 異世界アイドル選手権 後編
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第07話 異世界アイドル選手権 後編 - 63 - 結果待ち

第07話 異世界アイドル選手権 後編 - 63 - 結果待ち


 正直者の上に馬鹿がつく斉藤が、何も考えることなく即答していた。


「へぇ? ウケてなかったの? あのワルキューレ☆ハートが?」


 嬉しそうというよりは、思いっきり意外そうに聞いてきたのはサリィである。

 小島よりはマシだが、いいとこ五十歩百歩といったところだろう。

 こっちも体力の限界は超えている。


「さすがに諦めたんじゃないか? あたしらのステージを見てさ?」


 ザコキャラが思いっきりフラグを立てにいっているようなセリフを吐いたのはアイカである。


「そんなことは考えられませんわ。あのワルキューレ☆ハートに限って」


 すぐさま冷静に否定したのはレヴンである。

 メンバーの中で一番冷めているのは、やはりこいつだろう。


「まぁ、どうでもいいんじゃないの。やるだけのことやったし、後は結果を待つだけだよ。今更何が出来るというわけでもないしさ」


 冷静というより、一歩引いている感じのセリフはシリンである。

 だからと言って、はちみつパンプキンω(オメガ)に対して冷たいわけではなく、最も熱くなるからこそ意識して冷静さを保とうとしている女だった。


「結果と希望はかならずしも一致しない。希望は求めるものだけど、結果はやって来るものだから。そして、クイーンになるのは結果。今は静かに待ちましょう」


 最後に締めるように話したのはイチリアであった。

 望むように生きてこられなかったイチリアだからこそ、今のセリフには重みが感じられる。

 リミィを含むメンバー全員が頷いていた。

 ちなみに俺も同意見である。

 だけど、静かな時間は意外と短かった。

 ドーム内に結果発表と、閉会式の開始を知らせるアナウンスが流れる。

 メンバーはもう一度舞台へと向かい、俺と斉藤とカージの三人は自分の席に戻らなくてはならなかった。

 途中ワルキューレ☆ハートの控室前を通り過ぎたところで、背中に視線を感じたが振り返ることはしなかった。

 視線の相手も、それを期待していないことを知っていたからだ。

 自分の席に座ると、今度はすぐにコンソールが表示される。

 コンソールには、集計終了と表示されている。

 もう、いつ閉幕式が始まっても不思議ではない。

 だが、実際にはまだしばしかかった。

 正確な時間はわからないが、感覚的に十五分くらい。

 十分に待ち長く感じる時間だったが、耐えきれないほどではないような時間。

 ドームの中がゆっくりと暗くなっていく。

 明かりが残るのは舞台の上だけ。

 舞台の中央には司会者が一人立っている。


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