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召喚無双~現代日本に転生したが、異世界が関わってきやがるので無双してやる~  作者: ぢたま
第07話 異世界アイドル選手権 後編
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第07話 異世界アイドル選手権 後編 - 51 - ふわふわマジック

第07話 異世界アイドル選手権 後編 - 51 - ふわふわマジック


 常にギリギリの闘いを続け、その瞬間出せる最大の力でぶつかってきた、はちみつパンプキω(オメガ)と、圧倒的な力で勝ち進んできた、ふわふわマジック。

 闘う前の予想では当然のように誰もが、ふわふわマジックの勝利を思い描いていた。

 おそらくそれは、ふわふわマジックのメンバー自身もそうだったであろう。

 だが、はちみつパンプキω(オメガ)のメンバーだけは、誰一人として自分たちの勝利を疑っていなかった。

 良くも悪くも常に全力で闘い続けて、ギリギリの勝利を積み重ねてきたことで、さらに基本となる実力を闘いの中で底上げしてきたことが、彼女たちのより強固な自信となって積み重なっていったのである。

 当然ながら、この両者の闘いは、ドーム内とその外で観戦を続けている全ての観客の想像の上をいく壮絶なものとなった。

 というのも、ははちみつパンプキω(オメガ)というアイドルユニットは、常にギリギリの闘いを強いられてきたことで、最終戦(ファイナルラウンド)ではまるで別のアイドルユニットと言っていいような成長を遂げていたのだ。

 それに対する、ふわふわマジックの視界内にあるのは、最初からクイーンたるワルキューレ☆ハートだけであり、はちみつパンプキω(オメガ)のことなどまったく見てもいなかった。

 さすがに油断していたというわけではなかったのだろうが、常に自分自身の限界を超え続けてきた、いや超えなくてはならなかったアイドルユニットがどういうものなのか理解してはいなかったのだ。

 先にはちみつパンプキω(オメガ)が舞台に立ちパフォーマンスを披露する。

 そのパフォーマンスが観客の心を捉える瞬間を見て、初めてふわふわマジックのメンバーはもしかして自分たちは負けるかも知れないと感じたことだろう。

 ずっと闘いの中で、ワルキューレ☆ハートと闘う時のために温存し続けていた、ふわふわマジック最高のパフォーマンスを初めて観客の前で披露した。

 だが、それは遅かった。

 最高のパフォーマンスは確かに観客を沸かせていた。

 これまでの闘いだったなら、それで圧勝できたであろう。

 はちみつパンプキω(オメガ)が全力を超えて観客にパフォーマンスを披露してきたことで成長したように、観客ははちみつパンプキω(オメガ)の成長と共に歩んできていたのだ。


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