表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
召喚無双~現代日本に転生したが、異世界が関わってきやがるので無双してやる~  作者: ぢたま
第07話 異世界アイドル選手権 後編
259/550

第07話 異世界アイドル選手権 後編 - 09 - 控室で

第07話 異世界アイドル選手権 後編 - 09 - 控室で


 ふてくされたように言ったのは、その後から入ってきたシリンだった。


「今はそんなの関係ない。力を尽くして、頑張るしかないわ」


 これが最後のメンバーとなるイチリアが言った。


「さて、全員揃ったな。準備をするぞ」


 締めるように言ったのはカージであった。

 部屋に入ってきたのは最後だが、ドアの脇に立っていて、メンバー全員の話しを聞いていたことを知っている。

 俺はこのタイミングで控室を退出する。

 居ても問題ないのだろうが、ここから先やることがない。

 それよりも、他のアイドルを見たり、実際に舞台を見ておきたかった。

 とは言え、控室の中に入るわけにはいかないので、アイドル達の方は廊下で見るくらいのものだが。

 スタッフやタレットが余裕で行き交うことができるように、通路は広くとってあり、当然それだけ人が多い。

 その中にアイドルの姿を見ることはできたが、すぐに控室に入ってしまった。

 さすがにこの時間では、それぞれ準備にはいっているということなのだろう。

 どこのユニットも自信に満ちた感じがはっきりと見て取ることができる。

 当然のことだが、自分たちがクイーンになる。そういう決意を等しく持っている。

 俺がそのまま観客席の方に歩いていくと、後ろから追いかけてきているのを感じた。


「どうした?」


 俺は振り返らず質問すると。


「相変わらずつめてぇな、成瀬」


 横に並びながら答えたのは斉藤であった。


「いいのか? はちみつパンプキω(オメガ)を見に来たんだろ?」


 俺は足を止めずに尋ねる。


「俺が居ていい空気じゃないからなぁ。部外者だし。それに、俺は観客席から応援するわけだしな」


 めずらしく斉藤が正論を言ってきた。


「ほう? まともな話しもできるんだな?」


 俺が素直な感想を言うと。


「おいおい、俺は今までまともな話ししかしたことねぇだろ。それよりお前さ、他のアイドルのことは少しは知ってんのかよ?」


 ほんとは最初から分かっていたことだが、斉藤の頭のなかで自分は真面目キャラとして認識しているらしい。

 そのことに関しては、何を言ったところでただ疲れるだけなのでスルーする。

 だが、他のアイドルのことは別だ。


「いや、まったく知らん」


 俺は正直に言っておく。もっとも、隠したところでまったく意味がないわけなのだが。


「全部で34組のユニットが出場するのは知ってるよな?」


 斉藤は一番初歩的な所から入ってきた。


「ああ」


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ