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第06話 異世界ウォーズ 後編 - 50 - 最強武器

第06話 異世界ウォーズ 後編 - 50 - 最強武器


 何をするつもりなのかと思って見ていると、全身からまるで針のような細い光が放たれる。

 一見レーザーのようにも見えるが、この光の軌道は湾曲し、正確に俺を目指して攻撃してくる。

 前からだけではなく、背後、頭上、足元、一切死角を無くしたオールレンジ攻撃である。

 さずがにこれを指一本で捌くのは不可能である。

 俺は、攻撃が命中する寸前に周囲に向けて気合を放つ。

 俺の気を受けて、敵のビームは全て霧散する。

 この程度の攻撃なら受けたところでどうということはないが、着ている服はそういうわけにはいかない。

 成層圏で素っ裸になる趣味は俺にはなかった。

 もちろん敵の攻撃はそれで終わったわけではなかった。

 今度は両手を前に突き出すと、掌を俺に向ける。両手が青白い光に包まれ初めた。

 これはさっきのようななんちゃって攻撃ではなく、正真正銘のガチなヤツだった。

 全身に溜め込んでいる魔力が両掌に集中していくのが感じられる。

 間違いなく、これは惑星破壊規模の攻撃だ。

 魔界マドゥフごと消し飛ばすつもりなのか? そんなことをすれば、彼らが狙っていた膨大な魔鉱石鉱脈も失われてしまうだろうに。

 俺には彼らの思惑など関係ない。あえてその攻撃も待った。

 おそらく、これは彼らが所有する最強の攻撃だ。核兵器など及びもつかないような壊滅的な破壊力を有する。

 まずメタルマンの両腕から巨大なサークルが展開される。直径で言えば百キロメートルほどだ。もちろん俺の感覚で判断しているだけなので、誤差はあるだろう。サークルの内側に光の文字が浮かび上がる。攻撃のためのルーンだ。メタルマンが両手を大きく開くと、胸部からブラックボックスが展開される。それこそがメタルマンのコアでありエネルギー源でもある。最大の攻撃のために、全てを使い切る覚悟なのだろう。

 サークルが一気に輝きを増す。

 そして、光がサークルを満たした瞬間、俺は全力で射線から離れ距離を取る。

 遠距離から見るとレーザーの光が地面に向けて伸びていくように見えるが、このレーザーの太さは直径百キロにもなる。

 リヴォーク社の連中は本気でこの星を消滅させるつもりなのだ。

 俺は、そのレーザーの真横から極限まで絞り込んだ気砲を放つ。

 もちろんそのままでは、気砲はレーザーを貫通するだけだ。

 だが、レーザーの中心を捉えた所で、気を爆発させた。

 爆発した気はレーザーのエネルギーを軽々と消し飛ばしてしまう。


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