状況把握
このたびはサイコワールドをご購入いただきありがとうございます。これからあなたは、原始の人類が超能力をもっていたら?そんな”もしも”の世界に降り立ちます。
あなたのご活躍期待しております。
_ステージ1,始まりの大地_
システム:犬斗さんが誕生しました。
「おー、本当に何も無い平原だな。」
そういって僕はこの世界に降り立った。目の前に広がるのは、サファリパークのような動物達が数多くいる草原だった。
「まずは、何をできるかの確認だな。」
このゲーム、攻略サイトが販売会社から削除されているため前情報は一切無しだ。しかも、その後もサイトの制作禁止という一部のゲーマーだけが喜びそうな仕様だ。
「まずは、生活の基本の家づくりかな。」
そういうと、近くの木々を切り倒すために手をかざす。
「多分、超能力で倒せるだろう・・・とう!」
適当に木にチョップする。パキッという音がしてアイテムを入手した。
システム:木の枝×5 木の板×3を手に入れました。
システム:スキル「伐採」lv.1を習得しました。
「おー、色々手に入った。」
予想通りスキルは何か行動するたびに身に付くみたいだ。
「今度は家作りだな。」
アイテムボックスを開いて、木の板を取り出す。
「家をイメージして・・・木の板を組み合す!!」
システム:犬小屋が制作できました。
システム:スキル「建築」lv.1を手に入れました。
「小屋かよ・・・まぁ、寝れるから良しとしよう。」
あまりこだわりのない人間である僕にとって家は割と適当でいい。・・・小屋だけど。
「ん?」
視線を感じて後ろを見ると、ウサギが珍しそうにこっちを見ていた。
「餌!餌を与えなくては!」
ウサギ好きの僕にとって奴との触れ合いは冒険にも勝る。
「あった!牧草っぽいもの!」
適当に埋まっていた牧草を抜く。
システム:牧草×10を入手しました。
システム:スキル「採掘」lv.1を手に入れた。
「ほれほれ、おいしいぞ~。」
人間を見たことないのか、警戒しながらも牧草に興味津々だ。
「警戒を解かなくては!」
ほふく前進でウサギに近づき餌を与える。何だこいつ?みたいな感じで餌を食べてもらえた。
システム:スキル「動物会話」lv.5を手に入れた。
「いきなりlv.5か・・・スキルにも、向き不向きとかありそうだな。」
そんな事を考えていたら、ウサギが急にじゃれつき始めた。
「まぁ、いいや。こいつと遊ぼう!いくぞピート!」
ピート(ウサギ)とともに僕の冒険は始まった。
読んでいただきありがとうございます。