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第一話 朱色の簪

 『真・連合艦隊大決戦』の各艦隊の戦暦を書いて行きます。ネタバレを含むので、先に本編の方をお読み下さい。

 1941年12月1日午前8時、前月の24日に神奈川県横須賀軍港を出撃した『第一独立機動艦隊』は、26日に千島列島択捉島の単冠湾を出撃していた『真・八八艦隊』との合流を急いでいた。

 旗艦扶桑 第一艦橋

 第一独立機動艦隊の司令長官は南雲忠一大将である。軽巡那智、重巡高雄の艦長を歴任した彼はどちらかと言うと、水雷戦隊の指揮が本職である。

 しかし、時の海軍大臣米内光政大将に第一独立機動艦隊の司令長官に任命された為、機動艦隊の指揮をしている。


南雲「この俺が機動艦隊の司令長官とは、世の中分からねえな。御坂艦長。」

御坂「はい、何でしょう?」

 南雲が呼んだのは強襲揚陸戦艦扶桑の艦長、御坂みさか あきら中将の事である。温厚な性格だが、裏切りを許さない人でもある。

南雲「副艦長の、えーと。なんて言ったっけ?」

御坂「赤坂大佐の事ですか?」

南雲「そうそう、赤坂大佐は何処に?」

御坂「確か、後艦橋指揮所の方に。」

南雲「そうか・・・。なら後でいいな。」

御坂「呼びましょうか?」南雲「いや、急用では無いからいい。」

御坂「分かりました。」



 扶桑 後艦橋指揮所

電探員「それでは、異常はないで宜しいのですね?赤坂大佐。」

赤坂「ええ、いいと思いますよ。」

 誰に対しても敬語を使う事で有名な赤坂あかさか たける大佐である。電探の調子が悪いと聞いていたので、様子を見に来ていた。

電探員「有り難うございました。」

赤坂「いいえ、それでは。」

 結局、電気系統に異常は見られず真空管の緩みが原因だった。

赤坂「さて、帰りましょうか。」

 後艦橋は大発収納庫の約3分の1程の所にある為、1度は収納庫を通る事になる。現在、『大熊作戦』の為大発40隻を収納している(満載は43隻)。ほぼ満載である。

赤坂「横須賀を出港してからもう1週間ですか。なんだか年寄り臭くなってしまいましたね・・・。」

???「そう言う人、嫌いではありませんよ。」

赤坂「・・・?」

 赤坂が振り向くと、黒いロングの髪に朱色のかんざしを付けた少女が立っていた。

???「わたくしが、見えるのですね?」

 普通の人間ならこんな事を言われれば、少なからず驚く。しかし、赤坂は驚きもせずこう言った。

赤坂「第一独立機動艦隊副艦長、並びに戦略参謀長の赤坂武大佐であります。」

 敬礼をする赤坂に対して少女は、微笑みながら応えた。

扶桑「第一独立機動艦隊旗艦の扶桑と申します。階級は少将です。宜しくお願いします。」

 ここに新たな物語が始まった。

 本編と平行して書いていくので、更新は遅めです。ご了承下さい。

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