世界がやばい日に、じいちゃんが教えてくれた 生き残りの授業…戦争 税金 北極の宝箱と株価の魔法(Z 世代のための超ブラック寓話)
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✦『世界がヤバい日に、じいちゃんが教えてくれた“生き残りの授業”』
──戦争・税金・北極の宝箱と株価の魔法
(Z世代のための超ブラック寓話)
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● 第1章 徴兵の太鼓が鳴った夜
ドン…ドン…。
ヨーロッパで“徴兵制復活”の太鼓が鳴り始めた。
ドイツが兵隊をかき集め始めた音じゃ。
ぼく(17歳)はスマホのニュースを見ながら思った。
「なんで同じ敗戦国なのに、
日本は徴兵なくて、
ドイツは戦う気満々なんじゃ?」
日本のニュースは、
「国際社会の責任」とか「民主主義の防衛」とか、
きれいな言葉ばっかり並べとる。
そのときじゃった。
その疑問に答えるように、
世界の4人の王が、ぼくの部屋へ落ちてきた。
世界は思っとるよりずっと早く、
そして思っとるよりずっと“黒く”動いとった。
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● 第2章 ロシアのプーさん──世界を削る“持久戦”
最初に現れたのは、ロシアのプーさんじゃ。
「少年よ。
ウクライナの一部は押さえた。
あとは“持久戦”にしてしまえば欧米は勝手に弱る。」
物価高、治安悪化、浮浪者急増…そして疲労。
プーさんは不敵に笑った。
「ワシの後ろには中国がおる。
資源も軍需工場も無限じゃ。
豊臣秀吉の水攻めのごとく、
干上がるのを待てば勝ちよ。」
そこでプーさんは、
ぼくにだけ聞こえるような小声で付け足した。
「戦争が起きるとき、
必ずどこかで誰かがお金を数えとるんじゃ。
“正義”や“自由”なんて、
表向きの看板にすぎん。」
日本のテレビでは絶対に流れん言葉じゃった。
ぼくは悟った。
日本のニュースが“表”なら、
この世界は“裏”で動いとる。
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● 第3章 中国・手習い主席──北極の氷が開く“宝箱”
次に現れたのは、中国の手習い主席じゃ。
「北極の氷が溶ける?
地球には悪かろう。
だが国家には千載一遇の“宝箱”じゃ。」
氷が溶ければ――
石油、天然ガス、レアアース、海底金属。
そして最短航路となる“北極航路”。
「北極は未来のゴールドラッシュ。
中国は鍵を取りに行く。
ロシアの氷が溶ければ、
あの国は“資源大国”から
“世界の心臓部”に変わるんじゃ。」
手習い主席はニヤリと笑う。
「勘違いするなよ、少年。
プーさんとわしは“親友”じゃない。
わしらは、
自分の国の“欲”のために
手を組んどるだけじゃ。」
友情でも理念でもない。
“利権”と“計算”で結ばれた同盟。
ぼくは一瞬で理解した。
氷が溶ける=世界の覇権が動く。
そしてその裏で、
人間の腹黒さも一緒に溢れ出す。
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● 第4章 影武者トランポリン大統領──アメリカの本音
天井から、影武者トランポリンが落ちてきた。
「アメリカはヨーロッパの面倒をやめる。
だからドイツは徴兵を戻したんだ。」
続けざまに、本物のトランポリンが登場する。
「ワシはプーさんと組む。
北極ビジネスの分け前を取るためにな。
ヨーロッパと日本には
“武器の在庫処分セール”に
協力してもらう!」
ワイングラスをくるくる回しながら、
影武者はぼくにささやいた。
「アメリカは正義の国?
アホか、少年。
アメリカは“世界一の借金国”なんだよ。」
そして肩をすくめる。
「借金が返せない国はどうする?
戦争で帳消しにするか、
他国に押しつけるのさ。」
それは、
世界の教科書には絶対に載らん“黒い真実”じゃった。
世界は友情では動かん。
国益と決算で動いとる。
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● 第5章 フランス・マクロ王──核カードで延命する皇帝
フランスのマクロ王が
どんよりした顔で現れた。
「わしの支持率は地の底じゃ。
移民問題、治安悪化、
ルーブル美術館の白昼強盗…。
国民の怒りは、全部わしに向いとる。」
でも、彼は薄く笑った。
「じゃが国家危機になれば、
“核カード”で政権は延命できる。
フランス革命の血が流れとる国は、
“ギロチン”にかけられる前に
他人の首を差し出すのが上手いんじゃ。」
マクロ王はぼくの耳元でささやいた。
「ヨーロッパは一枚岩に見えるか?
違う。
わしらは“沈む船”から
真っ先に逃げる国の集まりじゃ。
ウクライナが沈めば、その次はポーランド。
その次は――
さぁ、誰じゃろうな?」
ぼくの背筋は凍りついた。
政治家にとって、
戦争は延命スイッチでもあり、
“他人を沈めて自分だけ浮かぶための装置”でもあった。
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● 第6章 日本の早苗さん──2つの小槌を振らされる国
テレビ画面から、日本の早苗さんが飛び出した。
「80兆円を2回刷りました…。
ウクライナの債務保証は100兆、200兆…。
石破前総理は心配しておられますが、
日本には“日銀の小槌”があります。」
影武者トランポリンが大笑いした。
「日本は刷れば宝が出る国!
アメリカのお財布なんだよ!」
本物トランポリンが追い打ちをかける。
「そのツケは、お前ら若者が払うんだ!
円安、物価高、社会保険料、増税。
全部まとめて“アメリカのみかじめ料”さ!」
早苗さんは、
ほんの一瞬だけ表情を曇らせて言った。
「日本はね…
平和で、優しくて、戦わない国。
だけどその分、
“利用されやすい国”でもあるの。
戦わない国は、
世界から見ると“とても良いお財布”なのよ。」
言葉の一つひとつが重かった。
ぼくは震えた。
「日本の若者は…どこまで吸われればええんじゃ。」
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● 第7章 ベネズエラの“黄金井戸”──アメリカの次の狙い
影武者は、南米の地図を広げた。
「北極だけじゃ足りん。
アメリカはベネズエラの石油で
国家を100年延命する計画じゃ。」
本物トランポリンがニヤリと笑う。
「海兵隊4000人は
もうベネズエラ沖で待機しとる。
民間機には“上空飛ぶな”と通達済み。
あとはスイッチを押すタイミングだけだ。」
ぼくの背中を、冷たい汗が流れた。
ベネズエラは“麻薬輸出国だから危険”と
ニュースでは言われとる。
でも、プーさんがポツリと言う。
「本当の理由は“油”じゃろ。
戦争の口実は、あとからいくらでも付けられる。」
ぼくには見えた。
戦争が起きるとき、
どこかの会議室で、
石油のチャートを見ながら笑っとる人たちがいる。
アメリカでもロシアでも中国でもない。
国籍のよくわからん“影の投資家”たちじゃ。
彼らは知っとる。
戦争は株価を動かす。
株価は世界を変える。
世界が荒れれば、もっと儲かる。
ぼくは、その闇の構図を
見てしまった気がした。
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● 第8章 株価という“麻酔薬”
プーさん・手習い主席・トランポリンが、
同時に笑いながら言った。
「株価さえ上がっとけば、
庶民は危機に気づかん。」
戦争は公共投資。
借金の棚消し。
人々の不満は“株高”という麻酔で鈍らされる。
宴の裏で、
世界地図は静かに塗り替えられていく。
ぼくは、大好きだったじいちゃんの言葉を思い出した。
「株式マーケットには
サンタクロース・ラリーと言ってな、
年末に株がいっきに上がる時がある。
“掉尾の一振り”っちゅうんじゃ。」
でも今のぼくには、
それが“サンタクロース”というより、
“死神”の手招きのようにも見えた。
「株式市場って、
政治家と金持ちのためにあるんかな…。」
そんな疑問が、
心の奥に静かに沈んでいった。
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● 第9章 一番吸われとるのは日本の若者
ぼくは思わず叫んだ。
「結局、何やらかんやら言って
一番吸われとるのは日本の若者じゃ!!」
プーさんが静かに言う。
「世界のZ世代は怒りを表に出しとる。
フランスは年金改革で暴動。
ドイツは徴兵制度で、その怒りを表す。
アメリカは格差でデモ。
韓国は若者が国会を取り囲んだ。
“声を上げる文化”がある。」
影武者が続けた。
「でも日本は違う。
怒りを飲み込み、
物価に追われ、
ニュースを避け、
ネットの中に引きこもっとる。」
マクロ王が肩をすくめる。
「声を上げん若者ほど、
世界で一番“吸いやすい”存在じゃ。
こんなありがたい若者、他におらんでぇ…。」
早苗さんは震えながら言った。
「だけど…
未来を変えられるのは、
あなたたち若い世代だけなのよ。
まずは、生きて、働いて、
“奪われない力”を身につけてちょうだい。
私も24時間働くから…。」
ぼくの胸に、じわっと熱いものが広がった。
「このまま吸われっぱなしで終わるわけにはいかん。」
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● 第10章 親鸞じいちゃん、静かに降臨
すると、
いつの間にか、親鸞じいちゃんが
ぼくのベッドの端に座っとった。
浄土真宗の親鸞じいちゃんじゃ。
「坊や。
戦争はな、勝っても負けても全部失う。
だけど戦わん者は“幸せを増やしていける”んじゃ。
命も時間も、愛も文化も。」
ぼくは聞いた。
「でも、世界は第3次大戦前夜じゃろ…?」
親鸞じいちゃんは優しく笑った。
「日本は戦うたらいけん。
平和に慣れた国は、
戦に耐えられん体になっとる。
戦う国は燃え尽き、
戦わん国は幸せを積み上げていく。
10年、20年で、それが“浄土”になるんじゃ。
それは、坊やの言う天国ではない…」
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● 第11章 親鸞じいちゃんの5つのご褒美(神風バージョン)
親鸞じいちゃんは指を折った。
① 若者の命が守られる
② 日本は世界最大の債権大国(財産を売れば借金は返せる)
③ 戦わん国には、寄り添いたい人が自然に増える
④ “平和国家ブランド”の国が確立する
⑤ 最後に疲れ果て倒れるのは、“戦っとる国”のほう
そして、こう言った。
「坊や、日本には“神風”という言葉がある。
戦わん国には、不思議と追い風が吹く。
他国と比べるな!
そなたの平和とは なんじゃ?
正直に働いた者が最後に笑う!
お天道様は、必ず見とる。」
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● 第12章 ぼくは外へ出た
ぼくは決めた。
“奪われない自分”になるために、
動き始めることを。
夜風は冷たい。
だけど、心の中には
小さな灯りがともっていた。
「親鸞じいちゃん。
ぼく、生き延びるために働くよ。」
その一歩が、
ぼくの未来を変えると信じた。
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● 終章 逆ヒンデンブルグの不安と、世界の“裏地図”
部屋に戻ってスマホを開くと、
アメリカ市場の株価は今日も上がっとった。
「FRBの緩和継続見通し」
「強気相場入りを示唆する
ZBT点灯か?」
大人たちは、それを
「戦後数えるほどしか出てない超強気サイン!」
と持ち上げとる。
画面をスクロールしながら、
ぼくの頭には、さっきの4人の王の顔が浮かんだ。
ロシアのプーさん。
中国の手習い主席。
アメリカのトランポリン。
フランスのマクロ王。
日本の早苗さん。
ロシアは、氷が溶けることで
“世界の心臓部”に近づきつつある。
中国は、その再建を
製造力とお金で後押ししとる。
その一方で――
アメリカは、
ウクライナ戦争を通じて
ゆっくりと“負け戦”に追い込まれつつある。
アメリカにおんぶに抱っこだった
日本や西欧諸国は、
その“負け戦の代償”を
これから何十年も払わされるかもしれん。
日本は直接戦っとらん。
だけどウクライナの債務保証、
アメリカへのみかじめ料。
その全部が、
日本の若者の未来から天引きされとる。
もしこのままアメリカが
本格的に“負け側”に回ったら――
ぼくらは、また
「敗戦国の賠償」を
100年単位で払う側に回るかもしれん。
そんなことを思ったとき、
背すじがゾッとした。
ニュースには、
「海兵隊4000人、ベネズエラ沖に待機」
「民間機に上空飛行禁止通達」
といった文字が並んどる。
マーケットが閉まっとる
土曜か日曜の夜。
世界中の投資家が
のんきに週末を楽しんでいる隙に、
トランポリン大統領が
ベネズエラ空爆のスイッチを押す――
そんな最悪のシナリオだって、
ゼロじゃない。
短期戦で
“うまくいった風”に見せかけて、
クリスマス前に戦争を終わらせる。
月曜日の朝、
マーケットが開いた瞬間、
株価は過去最高値を更新する。
テレビのコメンテーターたちは言うじゃろう。
「市場は戦争の成功を織り込んでいます。
投資家は安心感を取り戻しました。」
でも、ぼくは知っとる。
その株高は、
世界中の若者の未来から
前借りした数字かもしれんことを。
ロシアは、
氷が溶けることで
世界No.1になれる“チャンス”をつかみつつある。
中国は、その背中を押している。
アメリカは、
その現実を前にして
やけくそ気味に
ベネズエラへ手を伸ばしとるように見える。
その全部のツケが、
日本のぼくらの世代に
静かに乗っかってきとる。
世界のニュースを見ながら、
ぼくは思った。
戦争は、“国の人生逆転ゲーム”なんじゃ。
ロシアも、中国も、アメリカも、ヨーロッパも、
自分の国の未来を奪い返すために、
戦争を“道具”として使おうとしとる。
そしてそのゲームの参加料を払わされるのは、
いつも若者だ。
怖いけど、これが
ぼくの見つけた“世界の裏地図”じゃ。
ぼくはスマホを閉じて、
窓の外の暗い空を見上げた。
「世界がどんなサインを点灯させてもええ。
どんな株高ラリーが来ても、
どんな戦争のニュースが流れても、
ぼくは、ぼくの足で立つ。」
親鸞じいちゃんの声が聞こえた気がした。
「坊や。
世界がどれだけ黒くてもええ。
自分の心と未来だけは、
自分で守るんじゃぞ。」
ぼくは、小さくうなずいた。
“戦争しない国”に生まれたこと。
“まだ動ける体”が残っとること。
“まだ考える頭”があること。
その全部が、
ぼくにとっての“神風”なのかもしれん。
「よし。
どんなダークな世界でも、
ぼくは、生き延びる側に回ってやる。」
そうつぶやいた瞬間、
さっきより少しだけ、
世界が優しく見えた。
── 完。




