< The Fragments of Magic > _ spellLibrary[1]
(おまけ)
(前章と番外編に出てくる魔法の簡易説明&フレーバーテキスト集1)
(前線部隊その1)
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『執行』
僅かな虚実を現実に。微かな真実に確実を。人の身には過ぎたる万能。身を削り執り行うは見えざる神の手。
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<必定執行>
実現可能性を確定の事実に変えて執り行う。すなわち起こり得るものを必ず起こす。執行された世界は結論を違えることなく過程を辿る。
<属性借款>
魔の法は強固にして柔軟。十分条件は未来より満たされる。すなわち必要とあらば条件に基づく限り属性魔力を前倒して費やせる。執行とは結果を認定して遂行することであり、魔力として借りた属性は当然ながら消費すれば失われるため、費やした分の何かを認定及び遂行する力を失う。
<理外特権>
執行の過程と結果は他のあらゆる干渉の妨害を受けない。すなわち代償も同様であり、踏み倒すことは許されない。
『阻害』
厳しき世界の愛しき子らに。慈しむべき幽けき未来に。不要な絆を曖昧に。望まぬ心を蒙昧に。
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<短絡阻害>:
已むを得ざる害として、直接的な繋がりを阻む。干渉体と被干渉体との結びつきを妨害し、関係性を引き離す。物理にも精神にも適用可能。
<共時阻止>
世界は自己であり、自己は世界であるが故の繋がり。空間を超越し、魔力の道で繋がり合い、お互いに阻み合う。一度阻害効果を受けた魔力を持つ者は自らの魔力によって常に阻害され、直接向き合うことなくとも繋がりを阻まれ続ける。
『模倣』
その影は本物に劣る偽物。その身は自己を見失った紛い物。その心は空虚を詰め込む伽藍洞。
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<模倣変身>
身も心も、望む存在として振る舞えるようになる。容姿と能力をコピーして自分のものにする。ただし模倣のために魔力を消費するため、魔法に関しては著しく劣化する。
<継承模写>
経験を読み取り、まるでかつて実体験のように、自身の知識とする。記憶そのものは受け継がないが、思考の傾向は継承される。
『転送』
想像を辿り、此処ではない何処かへ。いつか見た景色のために、時間と距離を消し去り、地獄行きの切符を切る。
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<自己転送>
記憶の中の場所へ、一瞬で自身を移動させる。本質は逃避であるため、望まぬ場所へ行くには転送開始に時間がかかる。
<他者転移>
記憶の中の場所へ、一瞬で他者を連れていく。その間、相手に直接触れ続けている必要がある。
『再生』
永遠の呪縛。永久の牢獄。その道は終わりなき停滞。繰り返しの先は虚無の深淵。
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<無限再生>
道理を無視した尽きることのない力。常に全盛の命が与えられ、そのための消費は何度でも元に戻る。世界と繋がった魂を核としているため、肉体が滅んでも巻き戻り蘇る。
<等活新生>
この世は生命讃歌の地獄。素晴らしき命は永遠に。本来の再生効力は恒常的に働くが、この効力は現在失われている。
『障壁』
見えざる壁。不可視の盾。破られることなき境界。守るべき物を閉じ込める檻。
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<障壁生成>
その狭間に、見えずとも確かに存在する。不可視の壁を生成する。厚さや広さは自由自在。板のようにも箱のようにもできる。術者の意思以外で壊れることは無い。
<障害認識>
不可視の壁を見る。見えざる障害を確認できる。作り出された壁は己の目でのみ視認できるほか、概念的な壁、心の壁なども何となく察知することができる。
『歪曲』
世界は間違っている。ならば歪めてしまえ。正しく曲げて直してしまえ。
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<空間歪曲>
過つ世界を歪めて正す。その正しさは、ただ自己認識にのみ基づく。座標を指定して、空間ごと対象を捻じ曲げる凶悪な力。遮るように空間を歪めれば防御にもなる。しかし出力相応に消費も甚大。
<歪像魔眼>
存在の歪みはすなわち急所。完璧の中に弱点としての歪みを生む。存在そのものを歪めるため防ぐことは叶わない強力な弱体化。存在に相当集中しないと使えないため、力押しが通用する相手にはあまり効率が良くない。
『放射』
光は届く。思いの丈は何より強く、一直線に最短に、眩く輝き解き放たれる。
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<魔力放射>
放たれるは一瞬の煌めき。光線のように魔力を射出する。さながらビームであり、一瞬で対象に届くため、見てからの回避は困難。実質的に魔力射撃の上位互換。
<自在照射>
世界を照らし捉える光。放射範囲を収束、または拡散し、自由自在に範囲を調整できる。魔力密度に応じて威力が変動するため、収束すれば威力は上がり、拡散させれば威力は下がる。一長一短。
『破壊』
壊れなければ生まれず、生まれたからにはやがて壊れる。創造される未来のために、今ある世界は破壊される。
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<破壊強制>
形あるものは必ず壊れる。認識した存在へ、その末路を強制的に与える。防御は無意味であり、壊されたという状態が残される。
<崩壊世界>
あらゆるものが壊れる世界。本来は認識するだけで自己崩壊を自然にもたらす。現在この効力は強い意思により抑えられており、触れずとも壊せる力は今や、触れなければ壊すことができない。
『起爆』
爆破、爆裂、大爆発。爆ぜる一瞬は美しく、最後には跡形も無く残らない。
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<時限起爆>
触れたものを爆弾にする。状態異常に近く、魔力により抵抗されることもある。威力は対象の魔力に依存。魔力を与えることで増大可能。
<爆風制御>
どのように爆発するかをある程度、操作することができる。方向性を揃えられた爆弾は、さながら花火のように美しく爆ぜる。




