立ち直り
その後皇女殿下からのいくつかの質問に応えた、面会時のアリスの様子や会話の内容を誤りがないよう伝えていき、お昼時になった今ようやく解放された
部屋から出るとそこにはクラックメイドの4人とナイさんがいた
「好きなところからカードを一枚引いてください」
突然椅子から立ち上がり、トランプを差し出してノリノリでそう言ってきた
「ああ、何のカードか言わないよう気を付けてくださいね」
なぜこんな有名なマジックをしようとしているのかは分からないが、言われたとおりにカードを一枚引く、ハートの10がでた
「それじゃあ私以外の人に見せてください、見せ終わりましたら好きなところに戻してください」
そう言われてきとうにカードを見せて、リリがカードの方を見ていないのを確認してから下から5番目のところにカードを入れる
「いれたぞ」
そういうとシャッフルをしていき、適当なタイミングで止めてカードの一番上をひっくり返し
「これですね」
と自信満々に見せてくる
どうしよう素直に驚けない、いやーすごいのはすごいんだよ、そこらの人と違って何やってたのか分からないし、魔法も使ってないし、でもなんだろう「クラックメイドだからそりゃできるよね」って気持ちがデカくて、あとなんでこのタイミング?っていうのが、いやここは一応驚いとくか
「ワア~スゴイー、ビックリ箱クライオドロイタ~」
と滅茶苦茶スーパーハイパーウルトラ皇女殿下並みの最高演技をしたところで
「一生懸命励まそうとしてるんですよ!なんですかその反応!」
というリリの怒りの声と、トランプの角という角で俺の頭をが殴られる一方、さっきまでいた部屋では皇女殿下の可愛いくしゃみが響いていた
「なんだ、励まそうとしてたのか?」
殴られた部位に回復魔法をかけながらそう聞くと
「ええ、ライバルがいつまでも凹んでいたら張り合いがありませんから」
淑女みたいな立ち方してそう返す
「変な気使わなくていいよ、完璧ってわけじゃないけどもう立ち直ってる」
「意外と立ち直るの早いんですね、もっと引きずるかと思ってました」
「皇女殿下の話聞くまでは立ち直れないかもって思ってたけど、そんな最後なら、もしかしたら少しは幸せだったのかなって、最後の最後にアリスが裏切らずに死ねたなら、幸せだったなら、アリスの死を引きずるんじゃなく、アリスみたいな経験をする人が減るよう、俺にできることをやるべきなんじゃないかなって思っただけだよ」
「じゃあほかの方々を・・・大丈夫そうですね」
3人の私もそうだというような、アリスを思い未来を見る目を見てリリがそういう




