面白い話
「話してくれてありがとうアリス」
そう言って一拍置き、本題を話し始める
「それで本題なんだが、アリスは組織の中でも重要な情報が入って来る、重役なんだよな」
「うん」
「じゃあ最後に、アリスは生きたいのか?」
「みんなと、せめて・・・せめて卒業までは生きたかったかもしれませんね・・・そんなこと許されるはずありませんけどね」
笑顔でそう返して
「そうか、わかった」
そう返すとアリスは
「それじゃあ、またね」
そう言って部屋から出ていった
暗い顔をしているライトちゃんと、何かを悩んでいるヘマ、それを心配そうに見つめるロラを見て
「帰りましょうライトちゃん」
そうアメジが言ってくれた
「えっ、ヘマさんとロラさんは」
「ああ、ごめんライトちゃん実はアリス以外にも面会を予定していた人がいてさ、プライベートなものだからできれば外してもらいたいな」
「はい、わかりました」
そう言い、ライトちゃんとアメジが部屋を出る
もしも俺が皇帝ならこんな自分勝手なことは許されない、でもおれは今はまだ皇帝じゃない、ただの下級貴族だ、それなら自由にやろうじゃねえか
アリスの部下?4人と四肢が無くなっているアリスと俺を回収しに来たやつがガラス越しの部屋に入って来る
「なんのようだ」
紫色の髪のやつがあの時と同じ冷たい声で聞いてくる
「なあ、お前ってどこ生まれの人間だ?」
「は?なんでそんなことを聞く」
そう眉間にしわを寄せて返された
「いや~、紫色の髪なんて珍しくて、どこ生まれなんだろうかって、まあこの国出身で黒髪の俺の方が珍しいかもしれないけどな」
「ふっ、くだらん」
腕を組みそう応える
「いいだろ、そう言うくだらないやり取りから人は中を深めるんだ」
「お前は俺と友達になりたいのか?」
「いいや、これっぽっちもそんなこと思ってないね」
そう即座に返す
「じゃあ、何がした」
「簡単だよ、アリスが仲間だというお前らがどんな人間か知りたいんだ、特にお前についてな」
「まあいい、地方くらいなら教えてやる」
少し砕けたような感じでそう言った
「できれば国まで教えて欲しいんだが」
「国はダメだ」
「それなら仕方ない、地方まででいいよ」
「俺が生まれたのは東海洋南東にあるアイランド地方」
「ああ、あの3年で島がくっつき、3年でまた離れるって言われてるあのアイランド地方か」
「そんな好奇心に満ちた目を向けてもこれ以上は何も話さないぞ」
その後も5人にいくつか質問していると
「ヘマタイト様、オーロラ様、そろそろお時間です」
と刑務官に言われる
「もうそんな時間か、それじゃあ最後に、聞いてばっかじゃ悪いから一つ俺から面白い話を」
「あるところに不思議な怪盗がいました、その怪盗はだいたい3日に1回のペースで予告状を出すらしいんだが、全部盗むわけじゃない、盗む日もあれば、なにも怒らない日だってある、不思議に思い、盗む日の共通点を見ると全て満月の日だったんだ、まあそれに気づいた次の日から予告状は来なくなったらしいがな」
「そして3日後は満月、その日にこの話でも思い出して楽しんでくれ」
「そうか、くだらない話だな」
そう紫髪の男がいい、部屋から5人が出ていった
「傑作だと思ったんだがな」
そうつぶやくとロラが
「私は面白いと思ったよ、義兄様」
そうつぶやいた




