本戦出場者
予選は1次と2次に分かれる、1次予選は4チームリーグ戦、勝利数の最も多かった選手1人が2次予選に進める、2次予選の内容は先生たちとの1対1、先生はランダムで選ばれ、校長と教頭、それと3名のてきとうな先生によって採点され、上位10人まで絞られる
そして今日、テスト3日目の放課後に図書館前に本戦出場者が張りだされる、この日まで本人ですら出場できるか分からない
さてと、俺以外には誰がいるかな
予選1位アン・ユマノ、2位グラジオス・ブアダー、3位 4位日長 瑠璃、5位リリ・オペ、同率5位ヘマタイト・クリスタ、7位アジサイ、8位アメジ・アレキサンドライト、9位ロラ・クリスタ、10位
しっかり来てるな、リリ、今回も勝つ
来てますね、ヘマタイトさん、今回こそ勝ちます
少し離れた場所で
「へえ~アンが見に来るなんて珍しいね」
そういつも通りの明るい声でグラジオスが少し微笑んでいるアンに話しかける
「ああ、今年は面白くなりそうだからな」
それだけ言ってどこかに行ってしまった
「グラ、アン、今回私勝ちに行くから」
瑠璃先輩がグラジオスと去ろうとしていたアンに声をかけて自信にあふれた真剣な声でそう言うと、2人の口角がほんの少しだけ上がる
へマタイトに戻る
俺の近くをどこかで見たことあるような小さな女の子が通ると、「気を付けろ」という、どこかで聞いたような声がささやくように頭の中に流れる
どういうことだ、気を付けろ?なにに気を付ければいいんだ?そもそもこの声の正体は?あの女の子か?いったいどこで聞いた?どこで見た?
まずは周囲を確認……誰もいない?どういうことだ、さっきまで周囲に大勢の人がいたはずだ、ロラ達だっていたはずなのに……いや違うそもそも今の記憶は1週間前には体験してた、つまりあれは幻術?だいたい捜索を頼まれたところからの記憶か?じゃあここはなんだ?幻術なのか?それとも精神世界?それか幻覚を見せられている間に連れてこられた?
「解けちゃいましたか~」
おいおい、うそだろ・・・この声、喋り方、聞き覚えがあるとかそんなレベルじゃない、この数か月毎日のように聞いた、友人の、親友の声
「アリス、なんでここにいるんだ?」
彼女の声が聞えてきた方を向いて、願うような、すがるような顔でそう聞く
「それは、私が犯人で、敵だからですかね」




