散歩-2
中庭でも歩くか
いやーすごいね、ベンチに座ってるのカップルと暗いやつばっかだ、なんかめっちゃ不思議な光景だな
よくロラ達と来るけど、やっぱり中庭は綺麗だなあ、中心にある巨大な桜の木、あれがいい感じになってるよな
「あ、あのヘマタイトさん」
と薄緑色のロングの女の子に話し掛けられた
うーん見覚えがあるような、ないような、あーー、多分知らない人
「何?」
「えっえっとその、今日は天気がいいですね」
顔を赤くしてもじもじしながらそう言われた
「うん、そうだね、ここまで天気がいいと、外でお昼寝したくなっちゃうよね、絶対気持ちいよ」
見覚えあるから多分どこかで会ってるんだよな、とりあえず「私のこと覚えてますか」系の質問が出るまでの時間を出来るだけ稼がないと
「外でお昼寝、したことあるんですか?」
「昔ね、でも虫が顔に着いてからは一回もやってないよ」
「それは災難でしたね」
うーん、もう我慢できない、本人に聞こう
「あ、あの、どこかで会った覚えがあるんだけど、どこだっけ」
申し訳なさそうにしながらそう聞く
「その、入学してから5日目、いじめられてた私を助けてくれたじゃないですか」
・・・5日目
「ああ、あったあった、そんなことあったね、いやーごめんすっかり忘れちゃってたよ、今は大丈夫?いじめられたりしてない?」
と思い出せた嬉しさで少し興奮気味に聞く
「は、はい、ヘマタイトさんのおかげで」
あの時の人気の無い場所で女子3人にいじめられて泣いてたこの子はもういないみたいだ、よかった
渡り廊下の柱に体を隠してこちらを見る茶髪三つ編み眼鏡の女の子と、赤髪ショートの女の子と目があ・・・、あっ、隠れた友達かな
「君の友達?が来たよ」
2人が隠れた柱を指さしそう教える
「ばれちゃったかー」
そう言いながら柱から眼鏡の子が出てきてそれに続いて赤髪の子が
「ごめんね、気になっちゃって」
といいながら出てきた
「もう2人とも」
「それじゃあ、またいつか話そう」
そう言いながら手を振り前の方に歩いていく
「は、はい」
「あ、あのヘマタイトさん」
一泊おいてから名前を呼ばれて振り返る
「あの時は本当にありがとうございした、おかげで楽しい学園生活を送れています」
そう言いお辞儀をされた、女の子に近づき
「どういたしまして、あとヘマでいいよ、長いし、あとさん付けと敬語はいらないよ、同い年だし、友達なんだから」
そう言うと頭を上げて
「はい!」
と元気よく満面の笑みで返してくれた




