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落ちこぼれ侯爵子息、神が作りし神と呼ばれる最強皇女に挑む  作者: きよグ
第一章クラフト高校編 第一幕チーム対抗戦編
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過去と今

俺は、世界最強国家、力が全てのネオプロトス帝国の上級貴族、その中でも上位九貴族にはいる武力を誇るプラミヤ家に、双子の兄として俺は生まれた


子供は生まれてすぐに魔法への適正を調べられる、適正は、無位、下位、中位、上位、最上位、魔物、天使、悪魔、妖怪、世界樹、龍、神の12段階が属性分、つまり炎、水、草、雷、土、風、毒、闇、光の九種類と水魔法を0℃以下で使う氷魔法がある


例えば貴族の平均だと


炎 悪魔 水 悪魔 草 妖怪 雷 世界樹 土 妖怪 風 悪魔 毒 悪魔 闇 天使 光 天使


みたいな感じになる


そして俺の適性が


炎 上位 水 中位 草 上位 雷 最上位 土 中位 風 中位 毒 上位 闇 最上位 光 上位


とまあ、落ちこぼれと言われても仕方がないというか、さらに上級貴族なら基本が世界樹レベルだったり、神、もしくは龍を必ず持ってるレベルのやつらばかりだったりする


そんな俺は、プラミヤ家では一応貴族の子供という立場ではあった、使用人たちからは目の前で、「エルピス様に全て持っていかれた抜け殻」や、「ただの平民程度の適性しかない落ちこぼれ」、「どれだけ努力しても無駄な適正」といわれたり


食事はいつも別々、剣や魔法の師もつかず、隠れて魔導書を読んだり、隠れてコントロール能力を上げていた、部屋も使用人用の部屋未満のもの、両親は俺の存在が表に知られるのが嫌だったらしく、パーティへの出席もできず、8歳になったときに親に見限られ、今の家、下級貴族のクリスタ家に養子に出された


それからの日々は、楽園のようだった、下級貴族だとしても落ちこぼれレベルの自分を両親は温かく迎えてくれた、使用人たちも、同い年の義妹も、みんなが優しく、温かかった


そして俺は今日、元弟、エルピスを倒し、親孝行の一歩目を歩めた気がした


そんなことを思い出しながら、思いながら俺は今、フィールドの真ん中でVサインを掲げる


すると、うおぉぉぉぉぉぉおぉぉぉぉぉという歓声が、俺に向けられた歓声がフィールド中に鳴り響いた


それから一か月後、俺と義妹の下に、クラフト校からの合格通知書が届いた


その日は家で盛大に祝ってもらった


ああ、あと少しでクラフト高校の寮に入ることになるのか、少しだけ、ほんの少しだけ寂しいかもしれないな


そこから入学前日までの数日をいつもより少しだけ大切に過ごした


「それじゃあ行ってきます、お父様、お母様」


そう短く赤い7:3分けの髪型の真面目そうな父と、長く絹のように白い髪のとてもおっとりした顔の母に言い


まとめられた長い金色の髪に、水晶のような模様のある目、俺専属の見た目クール系のメイド、レイン・モルダと


まとめられた長い銀色の髪に、同じく水晶のような模様のある目の妹専属の見た目おっとりした雰囲気のメイド、リビアン・モルダ


が乗っている馬車に乗り、両親と何かを喋っている義妹を待つ


「お2人への別れの言葉はあれだけでよかったのですか?」


レインが3人を見ながら俺に訪ねてくる


「いいんだよ、どうせまた帰って来るから」


俺も3人を見ながらそう返す


「旅立つ前にはしっかり言うのですよ」


「分かってるよ」


ちょうどそういい終わったタイミングで義妹が馬車に乗り込み、俺の傍に座る


「話したいことは話せたか?」


そう聞くと目じりの赤くなった顔で笑顔で帰ぢてくれた「うん、話せたよ」と


「それならよかった」


泣いた後でも最高にかわいいロラの笑顔に癒される


「そうだレイン、時間に余裕はあるか?」


「ありますよ、中央を軽く観光するくらいなら」


時間をほぼ完ぺきに把握しているのか、レインは時計を一切見ずにそうヘマタイトに返した


「ありがとうレイン」


「ということらしいけど、どうする?」


そう可愛いロラに聞いてみる


「受験の時はあんまり見れなかったし、久しぶりに行ってみたい」


「つまりは~」


とロラ笑顔で振ると


「学校から城門近くに目的地変更!」


元気よく応え、それを聞いたリビアが御者に伝える




そして、そこから先は笑顔の義妹を眺めながら、馬車に揺られながら、たまに喋りながら中央までの道を楽しんだ

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