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レインの成長

「私はいま、王都から馬で数時間のとこらにある、スイセンに来ています。」


「普段から花の多いスイセン町ですが、花神フーローラ様の訪れるこの時期には花の都のような景色が町中に広がっています。」


「なんとここスイセン町は3年連続で帝国より送られる美しい花の都賞:町で1位を総合で7位を取ったことがあるんです。」


「そんなスイセン町の様子を今年も私と一緒に準備から片付けまで見ていきましょう」


と突然瑠璃先輩にヘマが説明する


「何やってんの?ヘマにぃ」


なぜか少し引き気味にロラがそう聞く


「瑠璃先輩にこの祭りについてよく知ってもらおうと思ってな」


「祭りの説明ならさっきレインがやってたよ」


「は?そんなわけないだろ、レインが俺たち以外と喋れるわけないだろ、店の人やライトちゃん達どころか、リビアン以外の使用人やお父様お母様とも喋れないやつだぞ?嘘を吐くならもっとありえそうなものにしとけ、例えば説明しようとしたけどどもりまくって結局説明できず、隣にいたリビアンが代わりに説明したとかだろ?」


そう返すとロラが真剣なまなざしで言う


「ほんとだよ」と


「っていうかヘマにぃなら私が嘘ついてないの分かるでしょ?」


「ああ、確かに分かる、はじめっからうそをついてる感じはしなかった、だがいきなりありえないこと言い出すから嘘を見抜かせないような技術を編み出したのかと」


「いや一々そんな技術編み出さないし、そもそも編み出せないよ、編み出したとしても絶対2、3回目以降で使えなくなるし」


「ああでもそっか、レインが誰かに話しかけられるように」


そう言ったヘマの目からいくつも雫が落ちる


「すまん、つい嬉しくてな」


嬉しさで震えた声でそういうとヘマの瞳からはさらに多くの雫があふれ出て、我慢できなくなったのだろう、近くにいたレインを抱きしめていった


「成長したなレイン、ついこないだまでほかの使用人に話しかけられただけで驚いて荷物落としたり、花瓶割ったりしてたせいでお父様に呼び出されて、何があったのかと聞かれても喋れず、使用人たちによるいじめなんじゃないかと勘違いされ、大きな騒動を招いたお前が初めて会った相手と話せるなんて」


レインを抱きしめて頭を撫でながらそういうと、レインはとても嬉しそうに


「ありがとうございます」


うれし涙を流しながらそう返した

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