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私という存在

作者: 時雲丹 青葉

私は自分を可哀想だと思ったことはない。けど人を羨ましくて妬んだり、可哀想だとは思ってる。


ちいさいころから、私はかわいい服や小物、女の子が遊びそうなものより、アクションゲームや少年漫画、アニメを見ている方が好きだった。


私自身の話だ。


当時小学生の女の子ならファッションや小物オシャレ、テレビに映るかっこいい歌手やアイドル、ほのぼのしたゲームや少女漫画、恋愛事の話をしている子が多かった。

それに比べ私は、オシャレとかファッションよりも、ゲームで強くなるためのレベリングをしたり、バトル漫画を読んだりアニメを見たりするのが好きだった。

恋愛事とか興味もないし、テレビに映っているアイドルとかみてもつまらないだけだった。話が会う子もいたため学校に通うのはあまり苦ではなかった。


中学生にあがるとあきらかに、周りの見る目がかわった。アニメゲーム好きはオタクで陰キャで気持ち悪い。と言われ、ムカつくからイジメよう。とコソコソ悪口を言っていた。態度も声も大きく、自分達は陽キャで、こんなことしてる自分がかっこいいとか思っていたんだろう。彼女達はきっとそういう固定概念が植えられていたんだなと、今思うととても可哀想だ。


高校生に入った。自分以外同じ中学生が居なかったため、前みたいにイジメられないように好きを押し殺した。押し殺していたが、周りがゲームやアニメの話をしていて「これ知ってる?」と声をかけられた。そこからはもう隠す必要なくない?となり、「あれ面白そうだけど、おもしろいの?」「これ読んでみて。面白いよ!」「このゲームオススメ」と好きを肯定してくれた世界でとても楽しかった。

第一印象は最悪で「ヤンキーかと思った」と言われたのは今もいい思い出だ。


そしてその時に私は大きな出会いをした。

ある時友達に、好きな声優さんがでてるアニメをオススメされた。「見て欲しい。お願い!」といわれ、みてみると、衝撃的だった。

ガンダムSEED。何が凄いのかはもう覚えていないが、機体が戦ってる姿を見てかっこいい!となった。私もこれに乗ってみたい!と思ってしまい、色々調べると、ガンプラがあることを知った。

そして私は意を決して、「誕生日プレゼントは、ガンプラがほしい!」と、親にお願いしたのだ。ドキドキしてると、親から「あんた男なの?そんなの男がやるものじゃん。あんた女の子なんだよ?」

母にそう言われてショックを受けた。女の子だからガンプラやっちゃいけないんだ。と解釈して、ガンダムという作品を封印した。


専門学校に通って就職。

就活は失敗したが、なんとか働き口を見つけたが、立てないほどの怪我をして、会社にその事を伝えたが、何一つ理解されず喧嘩別れをした。

怪我の療養をし、次の就職先が決まって派遣社員として働くことになった。会社の雰囲気や怪我してるのにもかからわず大丈夫?無理ない程度に頑張ってなど言われ、色んな人と仲良くなっていき会社がすごく楽しいと感じるようになってきた。

とある朝、いつものように職場に向かうも体に力が入らず、すごく倦怠感が強かった。熱はないが立てないしペンも持てない状況だったため、早退をした。

そして家に着き風邪かなと思って、母とかかりつけの病院へいく。すると、その医者から今すぐ大きい病院へ行きなさいと言われて母と驚きながら紹介された病院へ向かう。

症状からして、ギランバレー症候群と宣告。

幸い軽度で終えたため1週間の入院ですんだ。


ここから、立て続けに父にも災難が訪れ、今年は私と父がやばい年だね。て笑いあっていた矢先に、私はパニック障害と鬱病を診断された。


立て続けに病気が重なり本当にもうダメだそう思っていた時、長くやっていたオンラインゲームで出会った友人が話をきいてくれた。そっと手をさし伸ばしてくれて、気分転換で一緒に楽しく色んなオンラインゲームをして、話して心が楽になった。顔が見れないからこその良さだと思った。


数年経ち、その手をさし伸ばしてくれた友人からふと当時の事を語ってくれた。

「最初、可哀想だから声をかけた。自分のお節介が出たのかもしれない。」と打ち明けられた。

私はそれでもただ声をかけてくれた事が嬉しかったから「ただそれだけでも嬉しかった。声をかけてくれなかったら、色々辞めていたかもしれない」と返した。

その友人は「今は声かけといてよかった。賑やかな家族が増えて嬉しいし楽しい。だからなんかあったらちゃんと言え。話は聞いてやる」

ゲームという1つのコンテンツで、出会い、話して彼らとだから話して、時にはぶつかって、本気になって…

昔じゃ考えられなかったし、ゲームを好きでよかったと感じた。


彼らは色々な事を好きであったため、たまたまガンダムの話になった。私はあの時封をしたアニメだ!と思い、聞いてみたら「ゲームもあるよ!ガンプラもアニメも!オススメはねぇ〜。」

楽しい!まさかあの時封をした話題がここで繰り広げられており、テンションがあがった。

「好きならアニメ見ればいいよ。ガンプラも色んな種類がある。教える」と言われドキドキした。

念願のガンプラを手に入れた。諦めていたけど心の奥では諦めきれなかった部分もあったのも大きかったと思う。今ではどっぷり沼に浸かっている。不思議な縁で不思議な出会いで、好きを諦めなければいつかいい事あるんだな。と実感した。



ここからは私と家族の話だ。今までは自分と他人だったので、また違う視点で見られているのだと。


私の家族構成は父、母、そして妹がいる。いつも姉を通さないと話せなくて後ろをついてくる恥ずかしがり屋で泣き虫な妹。いつからか妹は私に嫌悪感を抱き「姉みたいにはならない」と親に言っていた。


私は、バイトと学校行事、課題、ゲームとどれも捨てずに真面目に取り組んで自分でやれるのとはやろう!という気持ちであった。

かという妹は、課題がー課題がー忙しいーと何かと言い訳をつけて、親のスネかじり。

就活もバイトもしたことが無い妹が「姉のようにならないし、私はイラストでお金稼ぐ」と声を大にしていた。

妹は私を邪魔者扱いをし、

「仕事しないから姉のこと嫌い」

「姉のようにはならない」の2つが妹の口癖だった。


仕事も貰えなくて働く気もない妹が、本格的に引きこもりになった。親は心配と引きこもりへの怒りが込み上げ妹に注意をした。ふと耳に入ってきた言葉が「私鬱だもん!」と妹は叫んでいた。親は「まさか自殺もするんじゃないか。」と不安になり次の日から妹にさらに甘くなり、妹の怒りの矛先が段々私に向かうようになった。


引きこもりの妹が少しでも気分転換になるように、絵が描けるからという理由で、ネイルサロンの勉強を薦めた。親が全てお金を払ってあげて妹は段々と調子が良くなり態度もどんどん大きくなった。


そんな矢先、言われた。

「うるさい。て妹がいってたよ。てかあんたはいつ、働くの?バイトでもいいから見つけたら?妹だって今ネイルの資格とるために頑張ってるの、いままで辛い思いもいっぱいしてきた。なのに何もしてないあんたが、夜中に話して、聞こえたら嫌だろ?自分が病気だから仕方ないと思ってるの?あの子は頑張ってるのにあんたはなにしてんの?そんな中隣でゲラゲラ笑ってゲームしてるやついたらムカつかない??今あるやつ全部捨ててでもやれよ。親に金もらってんじゃねぇぞ!」

母に言われた。この言葉に衝撃を受けた。

私が悪いの?バイトしてるよ?辛い思いってなに?

妹が正義なの?妹は頑張ってるから働かなくていいの?コロナで国から配られた私の10万円は妹のものになったのに?そもそもお金もらってすらないけど?夜中て何時?父との約束「夜中の1時までなら話しててもいいし何しててもいいけど過ぎたらちゃんと寝るか静かにするか迷惑かけないで」と言いつけを守ってるよ?全部捨てろ?何を?ゲーム?友達?趣味?


働いたこともバイトも引きこもりで家では態度も声も大きくて、親に何でも買ってもらって甘やかされて挙句に「姉みたいにはなりたくない」と?


妹に言えない事を全て姉に当たるのもやめて欲しいと思います。

私は否定されてももう恐れないし、心を支えてくれる友人もいる。

姉みたいになりたくない。の意味を「仕事もゲームも友人と話すことも趣味もやりたくない」と言う意味で捉えてます。もう無駄なプライドですね。はいはい。かわいいかわいい。て感じです。


家族とは難しいけど、意外と簡単で、親も親だなとはっきり分かったので、私は私なりに進んでいこうと思います。楽しいです。

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