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予約投稿が暴発したとき、作家はどうするか

作者: 霧加羅 衛

 巷では、なろうのダイジェスト禁止問題で盛り上がっている。


 今更、説明するまでもないことだけど、一応説明しておくと……


 今まで、アルファポリスから商業書籍化する場合、なろうに掲載していた作品をダイジェストに置き換えるということをやっていたわけだが、これが禁止になる。

 全文載せるか、全文引き上げるか、どっちかにしろってことだね。

 なろうは広告媒体としては大きいので(というか、そもそもなろう発の作品なので)、ダイジェスト化していた作品にとっては大問題なわけだ。


 で、そんなこととは関係なく、パニクっている作家がいた。


 自分のことである。

 まあ、本エッセイのタイトルを見てもらえば、諸兄はお察しのことと思う。

 予約投稿が暴発してしまったのである。

 しかも、第一話が。


 ある程度、書き溜めてから投稿しようと思っていた……、というより、完結までも見通しが立ったら投稿しようと思っていたのだ。

 で、第一話だけアップして、予約投稿を遥か未来に設定していた……と、思っていた時期が自分にもありました。


 そして、本エッセイのタイトルである。

 このタイトルのミソは「予約投稿が暴発したときどうしたか?」ではなく、「どうするべきか」でもない。


 「どうするか」という微妙なニュアンスが読者に伝わるだろうか。

 端的に言ってしまうと、これはほぼリアルタイムのできごとで、今パニクっている最中なのだ。


 「どうしたか?」でも「どうするべきか」でもなく、「どうしたらいいか教えてください!」の方が近い。


 経緯を書こう。


 自分は「なろうで小説を書こうかな」というエッセイを連載している。

 「廃都の冒険者協会」という作品の執筆の裏側、プロット作成とかの様子をリアルタイムに書いて行く舞台裏エッセイだ。


 で、会社から帰る途中、なろうにログインすると感想が付いていた。

 「書こうかな」の感想かと思いきや、「廃都の冒険者協会」本編の感想。

 これを見たときの状況が読者諸兄はお分かりになるだろうか。


 金曜日、仕事が終わって一杯引っ掛けた後、電車の中でスマホを見たときのことである。

 一瞬で酔いが醒めた。

 とにかく、その場でトップページのあらすじを適当に書き、カテゴリ変更前にアップしていたものなので、カテゴリ「ハイファンタジー」を選択した。


 まあ、投稿されたものは仕方ないよ、そのまま続ければ?と思う方もいるだろう。

 問題は第一話の前にプロローグを書く予定があったのだ。

 しかも、そのプロローグにはミスリードを誘うための伏線を盛り込む予定だった。


 ここらへんの話は「書こうかな」で書いているのだけど、そっちを読むのも手間だろうから説明してしまおう。


 燃え盛る炎の中、家族の屍が横たわっている。

 少年の前には、自分より幾分か幼い少年がいる。この幼児は魔王。

 幼児魔王に家族を殺されたのだ。(というふうに読者に勘違いさせる)


 少年と魔王が戦おうとしたとき、まだ息のあった少年の父親が転移魔法を使って少年を遠くに飛ばす。

 最後の力を振り絞って少年を逃がしたのだ(というふうに読者に勘違いさせる)

 少年は、泣きながら魔王への復讐を誓う。


 上記を三人称視点で描く。


 この流れなら、主人公は少年で、復讐譚が描かれると読者は思うよね。

 でも、以降の主人公は魔王で、少年はラスボス。家族を殺したのも実は少年というのが真実。


 このプロローグがないと、どんでん返しがなくなるので、作品として成立しなくなる。

 うをー、やべえ、とにかくプロローグ書いてアップしないと!


 こういうときどうするか?

 何事もなかったかのように作品を削除し、書き溜めてから改めて投稿する?

  →でも、もうブクマされてしまったのだ。

   →そんな小人数の読者のことなんて気にするなよ!

    →小人数の読者だからこそ、大切にしないと!


 じゃあ、このまま続けるの?

  →でもプロローグが

   →あとからプロローグ追加って読者からしたら嫌じゃない?

    →プロローグなしでいく?

     →それは嫌だ


 というように思考がループする。


 気付いたらこんなエッセイを書いてしまっていた。

 はっはっは。いやー、いかんな。相当パニクってしまっている。


 とにかくプロローグ書いてアップします。


 そういうわけで、「なろうで小説を書こうかな」と「廃都の冒険者協会」、よろしくお願いします。

 以上、ダイレクトマーケティング? でした。


 あ、暴発したのは本当だから。

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