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フェンスの向こう

作者: 篝火

初投稿です。意味のわからないところが多々あると思いますが、よろしくお願いします。

例えば、手を伸ばせば届くところに自分の嫌いな者がいるとする。その人が今立っているのは、屋上のフェンスの外であり、その人は死のうとしている。さて、貴方は助けるか。

俺は間違いなくNoと言うだろう。何故なら、そいつが死んだところで俺には全く問題がないからだ。問題がないどころか、邪魔者が消え去って清々した、とさえ思うかもしれない。


しかし、これが別のパターンだったらどうだろうか。


同じようにフェンスの外に立っているが、その人には死ぬつもりはない。ただ気分でそこにいるだけだ。そうしたら、一生に一度かもしれないそのチャンスを使って、その人を殺すか。

この場合ならば、俺は高い確率でYesと言うだろう。確証はない。だが、所詮そいつが死んだところで俺に問題は何もない、前にも言ったが。発生する問題は、刑務所なり少年院なりに入れられてしまうということのみだ。そうしたら社会的にどう見られるかは、考えなくてもわかるだろう。まぁ面倒になったら死んでやるけど。たぶん俺は、人を殺したところで傷つかないし、死にたくないとはそこまで思わないからな。


…まぁ結局何を言いたかったかというと。


所詮人間なんてその程度のもんだろってこと。

友達が死んだとか家族が死んだとかって泣いてる奴らって、死んだ直後はあんなに悲しんでんのに、少ししたらケロッとしてんだぜ?「死を乗り越える」なんて、残酷だ。薄情だなホント。まぁ別に、そんな奴らに悲しんでもらいたくないけど。


…なんかいろいろ言ってたら、結局なんなのかわかんなくなってきた。しかもネガティブだし、全部。疲れた。



だから。


俺はちょっくら死んでくるとしよう。



屋上から見える、地面に乱暴に叩きつけられて変な方向に曲がっている(くび)。そこから出る、赤黒い液体。驚きと恐怖に染まった表情。そして、周りにいる生徒たち。

すべて俺が作ったものだ。俺がここから突き落とした。だってあいつ、俺にとって邪魔なことこの上なかったからさ。まぁ、ぼっちだった俺に話しかけてきた勇気は認めてやろう。だが、相手は選んだ方がいいぜ。ガチで人が嫌いな奴もいるんだからさ。


でも、もうこれでその大嫌いな人間(クズ)共と関わるのも終わりだ。どうせ生まれ変わるなら、次はどうか人間以外にしてくれ、神様。まぁ神なんて存在しないだろうけど。


ポケットの中からカッターナイフを取り出し、壁に寄り掛かる。そしてそれを頸動脈に近づけ…


押し込む。


湧き出る大量の赤い飛沫。


まるで噴水のようだ。


気持ち悪い。


身体からいろいろなものが抜けていく。


眠い。


眠い。


眠い。


寝よう。


おやすみ。


さようなら。


永遠に。






兄さん。


俺もそっち行くけど。


話しかけないでくれ。


次やったら。


もっとエグく殺してあげる。


じゃあ。


天国で会おうね。




…あ、兄さんのこと食べ忘れた。

読んで下さり、ありがとうございました。

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