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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

内臓まで愛して

作者: 神原猫美

 君を 貴方を すべてを 

  

    愛しています。

 

 

 それは想い重い言葉だ。

 

 

 

 「行ってきまーす。」

 “はい、行ってらっしゃい。”

 

 バタン。家の扉を閉めアパートの通路を通っていく。

 

 「おや、おはようございます。」

 「あ、おはようございます。高柳先生。夜勤明けですか?」

 「いえ、これから病院です。」

 

 通路であったのは内科の高柳縛先生。イケメンで独身、母ももったいないといっているくらいだ。私には分らないが……

 

 「近くまでご一緒してもいいですか?」

 「はい、いいですよ。」

 「     よかった。」

 

 ニヤッ、口端が上がるが真美は気が付かない。

 

 言い忘れていたが 

 

 「おや、いいものですねぇ。」

 「「!」」

 「朝から真美さんと出勤ですか?高柳先生。」

 「上村先生。おはようございます。」

 「えぇ、おはようございます。真美さん。」


 後ろから声をかけてきたのは上村稔先生。

 上村先生は歯科医で高柳先生とは同じ総合病院で勤務。なんですが、二人はあまりにも仲が悪い………

 

 「全く嫉妬ですか?高柳先生、男の嫉妬は醜いですよ?」

 「黙ってろ、口ふさぐぞ?」

 

 本当に仲が悪くて時々怖い言葉が飛んできます。

 

 「あ、あの、先生方そろそろ行かないと。」

 「あぁ、そうでしたね。すみません。」

 「行きましょうか。」

 「……は、はい。」

 

 時間が迫ってきたので先生に声をかけて何とか登校することができた。ただ、怖い顔から普通に戻るときの顔が怖いことは誰にも言えない。

 

 家から十分。歩いたところに高校があり、真美はここの高校に入学した。さて真美の事をはな、、

 

 「おはよう、真美君。」

 

 はい今度は真美の高校で国語教師・体育教師、神原守先生。

 

 「おはようございます。神原先生。」

 「今日も邪魔虫がくっいてくるとはな。これを持っておいた方が。」

 

 と、言って渡してきたのは唐辛子スプレー、痴漢や強盗対策の必所品。

 ちなみにかけてしまったところを拭きとかなり痛いらしい、喉にかけるとしばらく声がかれるらしい。

 良い子はマネしないように!!

 

 「先生、これは?」

 「お、足りないか?」

 「い、いえ。」

 

 渡されたスプレーは十個はある。更に足りないのか?と先生は箱を取り出してきた。これはさすがに引いた。

 

 「邪魔というのは貴方なのでは?」

 「真美さんに何かあったらあなたの内臓、抜き取ってあげますからね?」

 「そうですか。こちらこそ気を付けてくださいね?」

 

 今日も 今日とて怖いです。

 

 最後になりましたが、私に名は木村 真美です。闇が丘高校一年、花の女子高校生です。

 

 なのにヤンデレに好かれています。どうしましょう?

 

 「ねぇ?ワタシを愛してください?ワタシは貴方の

 

 脳も 牙も  内臓も


 愛していますよ?」

 

 愛が重いです。 重すぎる。

 

 

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