表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR

七百年の眠り

七百年の眠りR2

作者: リィズ・ブランディシュカ
掲載日:2024/04/10



 世界を守る。


 そのために私は眠り続けなければならない。


 私は、強い力を持った聖女で、結界を張ることができるから。





 この世界は、常に強い瘴気に満ち溢れている。


 このままだと普通の人間は生活できないだろう。


 だから、聖女が結界をはって、人々を守らなければならない。


 しかし、聖女は眠り続けなければならないので、普通の人のようには生活できない。


 親しい人と同じ時を過ごす事ができないのだ。


 私はその、眠りの聖女に選ばれた。




 

 しかし、私はそれでもよかった。


 大切な人を守ることができるのだから。


 百年。


 二百年。


 三百年の眠りだって平気だった。


 しかし、四百年の眠りの時に異変が起きた。


 人の気配が少なくなったのだ。


 私は眠りながらでもある程度、人の世の事が分かる。


 それくらい力の強い聖女だった。


 だから、なぜか人が減っていることに気づけたのだ。


 私は狼狽した。


 人がいなくなってしまったら、私が眠り続ける意味がないからだ。


 何度も起きたいと思ったが、起きてしまったら人は瘴気の影響を受けて生活できなくなってしまうだろう。


 ジレンマにさいなまれながら、五百年が過ぎた。






 その頃になると、人の気配が極端に少なくなり。


 数えられるくらいの気配しかなくなっていた。


 私はそれでも起きるのを我慢した。


 人の力はきっと、強い。


 何か滅びの危機を迎えていても、乗り越えてくれると信じて。






 そして六百年。


 七百年が過ぎた。


 私はもはや人の気配を調べようとは思わなかった。


 自分がやっていることが無意味に思えるのが怖かったからだ。


 でもそんな眠りは無常にも妨げられる。


『生存者ヲ発見シマシタ』


『生キ残リノ保護ヲ開始シマス』


 ああ、どうして彼らは私を眠ったままにしてくれなかったのだろう。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ