表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

7/7

エピローグ

 次の日、私も含めた受験者たちは会場に呼ばれた。


 事件も発生し、今年の試験は中止となったようだ。


 肩に乗るシルフィも興味がないのか、寝てしまっている。


 試験官ハイマンが正面に立ち、大声を放った。


「貴様ら! 今年の試験は中止だ! 今後は、王都の警備を固めるため、戦力強化に努める!」


 ため息交じりの会場で、私も三人の友達と顔を合わせる。


「貴様らも知っている通り、来年の受験資格は、既に剥奪している! 貴様らが来年、試験を受験することは禁止する!」


 ため息どころか、うなだれる者まで現れた。


「まぁ、仕方ないよね」


 私の言葉に同意する三人は、声を合わせる。


「だよね~……」



 しかし、予想だにしなかった言葉が耳に飛び込んだ。



「よって! 貴様らは全員、合格だ!」



 一瞬、会場内が静まり返る。


 一か所で聞こえていたコソコソ話は徐々に広がっていく。


 ハイマンが拍手をしだすと、会場はあっという間に歓声に包まれた。



「お前たち、今まで厳しくして悪かったな! これまでの試験で諦めて身投げした者、二次試験で担架で運ばれた者、みな元気にしている。案ずるな」


 会場が再び、大歓声に包まれた。



 三人の友達に別れを告げ、私は故郷へと戻る馬車に乗っていた。


 隣にちょこんと座るシルフィが立ち上がり、私の膝の上に寝転んだ。


「アナ~、僕もうダメだよ~……」


「あら、どうしたの?」


「チョコレート不足で、動けないよ~」


「屋敷に戻ったら、まずはスイーツパーティーを開いてもらいましょう!」


「チョコパーティーだって!?」


 それは言ってない。


「まぁ、そういうことにしましょうか」



 故郷へと戻った私たちは、チョコパーティーで幸せをたらふく味わった。


 そして、兄の墓で手を合わせた――。


「シルフィ、どうしてあの時、お兄ちゃんは私のことを襲ってきたんだろう……?」


「ん~、兄妹愛?」


「なんか深いこと言って、誤魔化そうとしてない……?」


「はは! バレた? 僕には分かりっこないさ! 僕に分かるのは、チョコはこの世で一番美味しいってことと……」


「美味しいってことと?」


「僕はアナのことが、大好きってことくらいさ!」




 その後、世間では弓を武器として使う人が増えたとかなんとか――。


【応援いただけると幸いです】




 「面白かった!」




 「続きが気になる、もっと読みたい!」




 と思っていただけたら、ブックマークなどしていただけると幸いです。




 物語の続きを書く上で、大変励みになります。




 何卒よろしくお願いいたします。






 読了、本当にありがとうございました。




 今後も作品を通してお付き合いいただけたら幸いです。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ