ネタ
なろうの次の夏のホラーのお題は駅。
私はアパートの窓から駅のホームを見下ろす。
何かネタは無いかなぁなんて思いながらサンダルを突っ掛け、金網越しに駅のホームを見渡した。
ホームの下から手が伸び出て手招きなんてしていないし、電車に轢かれた人の生首が睨んでもいない。
切符を購入してホームに立つ。
何かネタ落ちて無いかなぁ。
「ネタが無いなら自分でネタを作れば良いじゃないか」
ホームでキョロキョロとネタを探している私の耳にそんな声が聞こえた。
駅を通過する貨物列車が近づいて来る。
そうだ、そうだよ、ネタが落ちていないんなら自分でネタを作れば良いんだ。
ギ! キィキキィィーー!
「大変だ! 貨物列車に人が飛び込んだぞぉー!」