新・三国志 第1章 雌伏編 その3
西暦130年和帝らの第1次派遣部隊は交代の為未来へ帰還する。新たな未来からの第2次派遣部隊を待っていた洛陽の秘密地下基地では魔王の破壊工作があり、人員の転移が中断されてしまった。
新・三国志 第1章 雌伏編 その3
洛陽の街からも早朝の爆発と炎上する施設の煙が吹き上がり遠望で来た。
洛陽の街で一番高い10階建てのホテルで道士風のむさ苦しい5名が朝食を取っていた。
彼らの小隊は10名の編成だが、5名は昨日の深酒で轟沈していた。
彼らは常連客で毎朝6時に屋上の展望レストランで食事をしていた。
丁度6時半頃秘密基地周辺で爆発が起こり、炎上した煙も見えた。
おい!あの煙まずいんじゃないか?章寧法師が叫ぶ
今は朝食中よ、見なかった事にしましょう。物臭な蓮包が呟く
大きな爆発だったな 、かなりやばい状態になっているんじゃないか?程両がおののく
昨日の酒がまだ抜けていないのか、
怪鳥の群れが基地の方に向かっていく!沈帯がのたまう
夢じゃねーよ!5百匹近いルフ鳥か?他にも大きい鳥の群が数千はいるぞ!
千や2千のレベルじゃないな、万か!これでは地上も大変な状態だろう。
双眼鏡を眺めていた男は真顔になり皆に言い放った。竜緑が吠える
このままだと基地は確実に落ちるな!防ぐには聖光結界陣しかないだろう。
隊長アレは六芒星を描くので一人足りないすっよ!
心配するな、俺の相棒がいる。空から聖獣の頂点に立ち4聖獣を従える黄龍が現れた。
5名は飛び上がり黄龍に乗り込む。ただ敵の動きも気になる結界は妹のチームに任せよう。
上空7千メートルで結界陣を構築し地上に下ろす!
黄龍、基地の上空に行ってくれ
そこで六芒星を作って聖光結界陣を組み上げる。
7千メートル上空なら地上からは見えないだろう。
念のため章寧法師5人と5体に隠形結界を張ってくれ。
魔族が出てきた以上何が起こるかわからん。
充分警戒するに越したことは無いだろう。
天武騎士団の10将の一人結界士 竜を操るドラゴンナイツ竜緑その人であった。
サウス(黄龍の名前)結界構築に妹の竜紅のチームを呼んだ。
彼女らに任せる。直ぐ転移して来るだろう。
我等は見物か?
いや、魔族の本隊が恐らく出て来る。かなり手強いだろう。
弟の竜青と竜白叔父、劉黒叔父のチームも呼んである。
轟沈していた5名も起きた頃だろう、奴らも参加させる
我等10名(5名と5体)は魔族狩りだ!
数万の魔物に対抗できるのは聖なる光か、暴虐の煉獄の炎と言われている。
今回は地上にも多くの人達がいるので、
聖なる力が無限大に広がる聖光結界陣で立ち向かう!
天武騎士団に所属する竜念らは攻撃を加えてきたアスタロトの魔物部隊2万余に反撃を開始する。