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新・三国志   作者: 明日ハレル
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第1章 第5節 河北決戦編 その10

兗州の曹操軍と併州の袁煕軍の戦いは辛うじて曹操軍が勝利した。曹操は李典、于禁の2将軍を失った。

第1章 第5節 河北決戦編 その10


白馬平原の凱1陣目の戦いは宋王軍が勝利した。第2陣目は兗州の曹操軍5万余と併州の袁煕軍5万余との戦いとなる。


両軍が展開し曹操軍は鶴翼の陣を引く、併州の袁煕軍は参謀の荀甚の意見を入れてこちらも鶴翼の陣で迎え撃つ。


曹操は貴下7手の部将達を突撃させた、ただ万が一もある夏候惇と夏侯淵は曹操の両脇に待機した。


曹仁以下于禁、楽進、李典、曹洪、の5将は敵陣へ突入した。


これを袁煕以下の5将軍も迎え撃つ。


曹仁は呂廣を見つけて畳みかける、両将は良い勝負だ。


打ち合う事数十撃、遂に曹仁が呂廣を打ち取る。指揮官を失って敵部隊は簡単に敗走した。


于禁も敵部隊に突入していた、中央に部隊が集まっている。


其処を目掛けて于禁は進む。途中副将の李間静が立ちはだかるが数撃で切り伏せ、更に偏将を何名か突き落とした。


後続する味方がそれらを捕縛する、于禁は後ろも見ずに突き進んでいった。


敵将馬延を漸く見つけ、于禁は襲い掛かった。


馬延も于禁を見つけ両者は激しく切り結ぶ。


一進一退が続いたが、場延が于禁を討ち取り、今回は袁煕側の勝利となる。


李典も敵陣深く突き進んでいた、途中何名か部将を剣で付き落としたが憶える暇もない。


敵の指揮官張凱を探して敵陣中央部まで達した李典は漸く敵将を見つけた。


敵将見参!我は曹操軍7将軍の一人李典敵将覚悟せよ!


おぬしが李典か!我は張凱!良い敵が現れた。これを倒せば我も領地を持てる。我に討たれてしまえ!


両者は我欲を剥き出しにしてよく戦った、ふと李典の剣捌きが乱れる。


すかさず張凱はスキを逃さず李典を討ち取った。ここでも袁煕側が勝利を収めた。


楽進も敵陣深く突き進んでいた、隣の陣の乱れを見た敵の指揮官焦触が前に出てきた。


お主は焦触であろう、我は曹操軍7将が一人楽進!その首貰った!


突然敵将が現れ、焦触も驚いたが、鉾を振り被って楽進と激しく打ち合う。


打ち合う事数十撃、楽進の武勇が勝り焦触を討ち取った。


楽進は残る副将や偏将を討ち取り、敵部隊を突き崩した。


曹洪は敵将探して同じように敵陣深く切り込んでいた。


丁度相手側も探していたのだろう、張南と出合い頭でぶつかる。


お主が張南か?その首貰った!我は曹洪冥途の土産にこの名を覚えておくが良い。


小癪な!返り討ちにしてくれる。


両者激しく打ち合うところ。曹洪が張南を討ち取った。


更に副将や部将を討ち取り敵陣を討つ崩す。


これで3勝2敗で辛うじて曹操が勝利を収める。


残る2個の部隊は夏候惇、夏侯淵が蹴散らした。


曹操軍が勝利した事を受け。


法螺貝が吹かれ戦争が終了した事が全軍に知らされた。


先に3勝した方の勝利となる規約通り、秦王の配下が宋王の勝利を認めた。


逆らう者には秦王貴下の精鋭5虎将軍と50万の近衛軍精鋭部隊が相手すると宣言する。


劉合は悔しくて周りの物を打ち壊して、暴れまわったが、軍師の王朗や衛管に宥められ。


秦王の前に出て行って降伏文章に自筆のサインを記入し、負けを認めた。


劉合は暫く洛陽の官邸に謹慎させられ、配下の将軍や部将達も連行され軍は解体された。


宋王が勝利した伝文が全国に送られ、人事院が河北3州と青洲の人事異動を発令し劉合の勢力は消滅した。


秦王は劉合を呼び出しこれからの人生の3つの道を与えた。


一つは身分を捨て平民として生きる道。


二つ目はこれ以降一介の文官として生きる道。勿論最下級の役職からの出発となる。


三つ目は辺境開拓団の一員として西域諸国で武官として最下級の役職で任官する道の3個を選ばせる。


野心家の劉合は武官として生きる道を選んだ。しかし、彼には死ぬまで憲兵が周辺を見張り監視する生活が始まった。


配下の将や文官も決して2度と会えぬよう配置されこれらは徹底していた。即ち罪人扱いなのだ。


劉合は何も出来ない環境に絶望し、暫くして病死した。


こうして宋王劉備玄徳は函谷関以東の覇王に公認され、配下の4王を任命する権利を与えられた。


燕王には一族の従弟の劉才分を任命し、宋王には同じく従弟の劉粛居を、呉王には従兄の劉善結を、荊王には従姉の劉衆蘭を任命した。


漢帝国本国は正帝が国を治め、雍州、益州、涼州を領土とし、他の王国とは線引きをして一切関わらないようになる。


4王国は飽く迄歴代の覇王が統治するのだ。劉備は20年間覇王を務め、以後は子孫が継承する。


100年事に新たな覇王が3つの方法で選ばれる。余り軍力を使った方法は国力を消耗するので取られない。


飽く迄国家の祭典という位置づけである。


一つは将の武勇を競う事。


一つは陣法を競う事。


一つは、5人勝ち抜きの軍技ゲームで争う事。


の3個が4王の意見で取り入れられ正帝の承認で実行される。


これで第一部はは終了です。


次からは辺境地域の問題を取り上げていきます。












これで第1部は終了です。以降朝鮮半島や満州がからむ、辺境地の問題を第2部として考えています。

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