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新・三国志   作者: 明日ハレル
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第1章 第5節 河北決戦編 その9

徐州軍は青洲軍の半数を敗走させた、残るは主力部隊5万余である。徐州軍の先手5万余と5名の勇将が敵陣を駆け抜ける。

第1章 第5節 河北決戦編 その9


前衛部隊は崩れて左右に分かれて敗走していく、先手の5将軍率いる5万余の部隊が更に敵の後方にある主力部隊5万余へ突撃を敢行する。


主力部隊は斜形陣で構えていた、軍師の王朗は敵の動きを軽く受け流すつもりの様だ。


だが勢いの付いた徐州軍は相手の陣形を崩すような勢いで突入する。


青洲側も兪渉や武安国、太史亭、襲都、万石等の勇士が多かった、陣と部将の激突が始まる。


斜形陣はある程度まで徐州軍の勢いを止めたが、配下の猛将たちの勢いは止められなかった。


趙雲は配下の精鋭と敵陣深く進攻し、遂に敵の5将の一人武安国を見つけた。


前日に敵の陣の様子は物見の部隊が偵察していた、軍師から敵の将の配置を聞き誰が誰を攻めるかは予め決まっていたのだ。


趙雲は敵将の中で大斧を使う武安国が最も手強いので沮授軍師が味方に被害が出る前に打ち取るか、捉えるかしてくれぬかと依頼が出された。


趙雲は即決した!青洲軍の中で最強と目される敵将を討てるのだ、武人冥利に尽きるというものだ。


趙雲と武安国の戦いは見事と言って良かった。武安国の大斧を鋼鉄の槍で見事に捌いていく。


右肩を槍に抜かれて武安国も堪らず大斧を落としてしまい、更に胸を突かれて落馬した彼は親衛隊に捉えられた。


2番隊を率いる華雄は敵の3番隊にい突入し、太史慈の息子たる太史亭を探していた。


暫くすると中央の辺りに太史亭らしき部将を見つけた、我は華雄勝負いたせ!


我は太史亭掛かって来い!


両者が打ち合う事b数十撃、若い太史亭は息切れし手元が乱れる。


それを見逃す華雄ではない。


大剣で叩き落し捕虜とする。


劉備は出来るだけ将を大事にするので、捉えた場合は報酬を3倍にしていた。


この為ほぼ互角で捉えられない時以外は誰もが報酬を求めて捉えることが多かったのだ。


華雄は太史亭を捉えてほくほく顔で指揮官がいなくなった敵陣を突き崩していく、途中副将の丙蘭を捉え、又偏将(千人将)を数人捉えて敵陣を突き崩す。


3番目の将関平は第4陣に突入し指揮官の襲都を探した、丁度中央の辺りに数千の部隊が居たので突入する。


襲都が関平を見つけて向かってきた、我は襲都敵将名乗れ!


我は関羽の養子関平なり、尋常に立ち会え!


ほお、関羽殿の養子とな、それは面白いどれ程の腕前見てやろう!


両者が撃ち合う事数撃で襲都はとても関平に敵わない、動揺した襲都の剣が乱れる。


関平は相手の剣を打ち落とし、自慢の青龍刀で地面へ転がし、後の続く配下の親衛隊が捕虜にした。


周りにいた副将や部将達が指揮官を取り返さんと向かってきたが、其の殆どを捕虜とした。


敵の首脳陣が殆ど捕まったのでこの部隊も関平達が突き崩した。


5番目の将王平は敵の第5部隊に突入していた、彼も指揮官の万石を探す。


丁度万石も隣の部隊が混乱しているのを見つけ前に出て来ていた。


万石見つけたり我は牙門将軍王平なり、と名乗るなり突っ込んで行く。


万石も良き敵を見つけたと向かって来た。


王平と万石は良い勝負に見えた。打ち合う事数十撃、遂に王平の1撃が決まり万石を討ち取った。


王平もほぼ同格の敵だったので捉える事は出来なかった。指揮官を失った敵部隊は王平が打ち崩した。


第4番目の将馬篭は敵の1番目の部隊に突入し、兪渉を探した。


兪渉も味方の部隊が乱れているので前に出て各部隊に伝令を送り指示をしていた。


そこへ馬篭が現れる!


兪渉も馬篭を知っていた。これは難敵!仕方なく大刀をかざして向かう。


馬篭は1撃で兪渉を打ち倒し地面に転がし、配下の親衛隊が捉える。


馬篭は敵の第1部隊の指揮官を捉えたと叫び、近くに居た副将や偏将も根こそぎ捉え敵部隊を打ち崩した。


これで敵の主力部隊も敗走し宋王軍がこの場所では勝利を収めた。














青洲軍の主力部隊5万余も破れ、第1陣での戦いは宋王側の勝利に終わる。

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