新・三国志 第1章 雌伏編 その10
張邈は兗州の墳回と弟の敵を討つべく奇襲に参加した。
ただ敵はかなり手強い様だ。ただの賊軍ではない様だな。
新・三国志 第1章 雌伏編 その10
裏門を攻めていた張邈らは劉岱が3千の兵でが攻城槌で城門を攻撃し、張邈は3千の兵で攻城楼部隊を指揮し城門に火矢を浴びせていた。
敵の守備隊弓兵2千程が反撃して来る。張邈らは盾を使って火矢を防いていた。
曹仁は4千の兵で待機していた。狭い城門を攻めるには2個部隊で充分だ。
曹洪等の行方を気にして頻りと伝令を送り様子を見させていた。
更に4方へも伏兵が無いか、充分注意していた曹仁は流石である。
曹仁は張邈らが攻めとぃる門より少し離れた小高い丘で、周りの木々を切って簡易な備えをして後方からの奇襲に備えていた。
すると四方に放った物見から、張邈の兵を狙った2千づつの伏兵が忍び寄ってくると知らせがあり、伝令を張邈・劉岱の部隊に送る。
ただそれらの伝令は闇に潜む円岳配下のアサシンが討ち取っていた。
曹仁は千の伏兵を曹運、曹参らの族弟らに率いらせ後背から攻めるよう指示し、自らは弓兵千と歩兵千を指揮して伏兵に弓攻撃を加える。
最近開発された強弩と言う武器で500メートルが攻撃範囲だ。時には千メートルも風に乗れば届く事があった。
それらをの火矢をさかんに打ち浴びせたので、張邈や劉岱の兵も気づき、それぞれの歩兵千と弓兵千が反撃する。
更に爆音が上がり、曹運、曹参の部隊の後方に歩兵千名づつの伏兵が新たに現れ両隊は混乱した。
曹仁の部隊も前後から歩兵千の部隊が現れ強襲を駆けてきた。
流石の曹仁も慌てる!何処に潜んでいたのか?
参軍の程武が是は隠形結界を張っていたのでしょう。姿や気配を消す不思議な術ですと説明する。
その様な物があれば戦争の形が変わってしまう。この国にも使い手は多くいるのか?
それは分かりません。ただ西方の国々にはそれらを伝える人々がいるという噂です。
そのような術を使える者が敵にいるとは容易ならぬ事態だ早く兄者にも知らせねば、主力の騎馬部隊は現在どうしてる。
夏侯淳様率いる騎馬隊は1時間前の攻撃寸前では交代で休息に入るとありました。
張邈殿に送った間者も戻って来ない。如何やら敵にはこちらの伝令を潰す者たちもいる様だ。10騎程の騎馬で伝令部隊を作って兄者に知らせろ。
このままではこちらの部隊も下手をすると壊滅するぞ!
夏侯淳殿の騎馬隊に応援に来てもらうしかあるまい。
この様子だと前から攻めた曹洪や于禁の部隊も苦戦しているだろう。
一刻も早い救援が居る!伝令部隊を本陣に派遣せよ!
はぁ!程武は騎兵を集めて派遣する準備を始めた。
曹仁も自ら剣を取り一方の伏兵部隊に突入していく。
曹仁は敵の伏兵部隊を潰す為、乱戦の中に身を投じていた。