夢のはなし

夢というのは不思議なものだ。

あたかも体験してきたような現実味を帯びていてそれでいてどこか空虚だ。

ある時は壮大な話で、ある時は優しく悲しげな話。更にはなをだったんだろうと不自然に愉快な内容だったりする。

わたしはそんな不思議な体験が出来てしまう夢が好きだ。

悪夢だろうが変な夢だろうが、起きたあとは創作意欲に掻き立てらる。

夢はいつも起きた後にもやんわりと覚えている。人気のない海辺で蛸を捕まえたとか、人気のない少し薄暗いゲームセンターのような場所に居たりだとか、大きな旅客施設の裏で働く夢だとか。なんだか過去の経験みたいな感覚があったりする。

夢をみるのは、レム睡眠という浅い睡眠状態でみることが基本だったようだけども最近ではノンレム睡眠という深い状態でもみていたりするらしいが、殆ど覚えていないのだという。あの寝て記憶がなくて起きてそんなに時間がたってないような睡眠も実は夢を見てたりするのだろうね。

わたしはいつかみた、ふと記憶に残る夢の残骸を形として再構築された夢を見てみたい。

なにか大切なものを忘れてしまったような名残のある残骸を思い出してみたいのだ。

夢の残骸を再構築したい。