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伝説の生き物、エクスカリパー  作者: 渋谷かな
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ジュライ5

 ここは魔界に続くジュライ道。

「早い!?」

 アインたちは魔物の狼の襲来を受けていた。

「俺は月を食う狼のハティ! 俺の素早さから逃げられると思うなよ! まずは美味しそうな子供から食べてやる!」

 ハティはパイアに襲い掛かる。

「しまった!?」

「間に合わない!?」

 アインとエクスカリパーはハティの素早さに対応できなかった。

「キャア!?」

 イリーナも叫ぶしかできなかった。

「死ね!」

 ハティが大きな口を開けてパイアの頭を食べようとする。

「ガッ!?」

 ハティの開いた大きな口をパイアが開いたまま両手で受け止める。ハティは口を閉じたくても閉じることが出来ない。

「おまえごときが私を食べるって? 笑わせないでよ。」

「ギャア!?」

 パイアはハティの大きな口を腕の力で切り裂いた。パイアはハティを倒した。

「パイア!? おまえ!?」

「パイアちゃん!? あなたはいったい!?」

 アインとイリーナはパイアの怪力に驚いて戸惑っている。

「ウエエエ~ン! 怖かった!? 伝説の騎士! エクスカリパー様!?」

 パイアは突然泣き出した。

「よしよし、大丈夫だ。伝説の騎士は女の子が話したくないことは聞かないものだ。」

「大好き、騎士の中の騎士、エクスカリパー様。」

 パイアはエクスカリパーの騎士道精神を熟知していた。それにしてもエクスカリパーは騎士と言われるとだらしがなかった。

「それにしても、急に魔物が強くなってきたな。」

「魔界が近くなってきたからじゃない。きっと、あそこの川沿いなんかにも魔物が潜んでいるんじゃない?」

 その時、川の中から魔物が水しぶきをあげながら飛び出して現れる。

「俺の名はバニップ。よくぞ俺が川に潜んでいると見破ったな。褒めてやろう。」「アザラシがしゃべった!?」

「牛よ!? 牛!?」

 出てきた魔物は水陸両用のアザラシか牛みたいな姿をしていた。

「ゴホン。剣の私がしゃべるんだから、魔物がしゃべったぐらいで騒いでほしくはないな。心外な。」

「しゃべる剣のエクスカリパー様の騎士としてのプライドが傷つきました。謝ってください。」

「すまなかった。エクスカリパー。」

「ごめんなさい。エクスカリパー。」

「分かってくれればいいのだよ。やるぞ! アイン!」

「おお!」

 エクスカリパーは聖なる光の集約する。

「くらえ! 必殺! エクスカリパー・スラッシュ!」

「ギャア!?」

 アインはバニップを倒した。

「手ごわい相手だった。」

 アインは戦いの余韻に浸る。

「また、おまえたちか。」

 その時、アインたちの目の前にウァズワースとヒュドラが現れる。

「ウァズワース!?」

 アインたちの前に宿敵ウァズワースが立ち塞がる。


つづく。

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