ジュン9
ここはジュン城。
ウァズワース、テュポーンファミリーと悪の大神官コンドールの戦いの中で、ウァズワースが前の魔王の王子だということが判明した。
「お、お、王子だというのか!? そんなばかな!? 前の魔王を暗殺した時に、魔王の血族は皆殺しにしたはずだ!?」
コンドールたち現在の魔王一派は、前の魔王を暗殺し、血族も皆殺しにしたと言う。
「やはり、そうだったか!? 自白したな! コンドール! 許さんぞ! 必殺! テュポーン・マグマ!」
テュポーンは前魔王の死の真相を知り、怒りの必殺技を放つ。
「ギャア!?」
コンドールは溶岩の高温を受けて全身が溶けてしまいそうな苦痛を受ける。
「まだ死ぬのは早い。私の炎を味わってから死ね。罪と共に灰になれ! 超必殺! デビル・ファイア・ダブル!」
ウァズワースは普段の必殺技の2倍の火力の炎をコンドールに放つ。
「ギャア!?」
特大の炎に焼かれたコンドールは姿、形、影までも燃やされて倒された。
「やっと一人か。」
ウァズワースは亡き父親の仇を一人倒し物思いに少しの間耽る。
「おめでとうございます。ウァズワース様。」
「ありがとう。テュポーンファミリーのおかげだ。私一人ではコンドールを倒すことはできなかっただろう。」
「もったいないお言葉です。」
ウァズワースの周りにテュポーンファミリーが集まってくる。そしてウァズワースは労いの言葉を口にする。
「オルトロスがいないみたいだが?」
ふと見ると、テュポーンファミリーのオルトロスだけが居なかった。
「目撃者を始末しに行っています。」
「そうか。我々も滅んだ城に用はない。城を壊した犯人は私の弟子だからな。林檎園に帰るぞ。」
「はは。」
ウァズワースは全て計算していた。アインがイリーナを助けるためにコンドールを襲うことを。それに乗じて、自分の存在を隠しながら父の敵を倒してしまうことを。
ここはジュン城からジュンの城下町の間の道。
事件の目撃者をオルトロスが追っている。
「ハアハア!? 私はいったい何を見たんだ!?」
目撃者は騎士のシーサーペントだった。息を切らせながら身を隠しながら、必死に城下町まで逃げようとしている。
「まさか!? 大司祭様が化け物だったなんて!? アインの言っていたことは本当だったんだ!?」
危機に陥って初めてアインを疑ったことを後悔した。
「それに、あの集団はなんだ!? 大司祭様が化け物なら、その化け物を倒したあいつらは、それ以上!? とてつもない化け物集団ということになる!? 人類がどうやって戦うんだ!?」
シーサーペントは目の前で見た化け物同士の戦いに恐れをなしていた。恐怖に精神が支配されていた。
「ウァズワースという化け物が、前の魔王の息子だなんて!?」
「それを知ってしまったのなら、死ね。」
シーサーペントの影に潜んでいたオルトロスがシーサーペントを殺す。
つづく。




