ジュン8
ここはジュン城。
アインが破壊したジュン城で、悪の大神官コンドールとウァズワースたちとの戦いが始まった。
「ギャア!?」
コンドールはウァズワースの炎に包まれて焼かれ、その火が段々と消えていく。
「やはり一撃だけでは倒せないか。」
間合いを取ったウァズワースは予想通り必殺技一回ではコンドールを倒せなかった。
「はあ・・・はあ・・・。」
コンドールは瓦礫の下敷きで傷だらけの傷口を火で焼かれ、さらにダメージを食らった。
「もう少しで死ぬかと思った!? 何をしてくれるんだ!? 何を!?」
コンドールは怒り狂う。
「当然だろう? おまえを殺しに来たんだから。」
ウァズワースの狙いはコンドールの命。
「何の予告も無く火を放つとは、なんと卑怯な!?」
「いきなり闇に落とそうとする、おまえに言われたくない。」
コンドールとウァズワースは、どちらも卑怯者であった。
「はあ!? そうだ!? 確かに私は、おまえを闇に落としたはず!? どうして、ここにいるんだ!? そんなことが出来る者は・・・まさか!? 魔族!? おまえは魔族か!?」
怒って頭に血が上っていても大神官は大神官。コンドールはウァズワースの背様態を冷静に考えて答えを導き出す。
「その通り。私は魔族だ。」
ウァズワースは余裕のある表情で言い放つ。
「なぜ魔族が!? なぜだ!? それに大人しくしていたテュポーンが今更現れるのもおかしい。いったい何なんだ!? おまえは!?」
コンドールは現状と自分の持てる過去の知識を駆使して、ウァズワースの正体を考える。
「おまえが知る必要はない。ここで死ぬのだからな!」
ウァズワースは手の平に炎を集め始める。
「そうはいきませんよ。テュポーンが謀叛を起こしたことを魔王様にご報告しなければ。そうすればおまえたちは反逆者として、魔王様に追われる身になるのだ! ワッハッハー! 後悔しても手遅れだぞ! ワッハッハー!」
コンドールはここから逃げ出して、ウァズワースたちのことを魔王に伝えるつもりだった。
「そうはさせない。ハーデース様よろしくお願いします。」
ハーデースのペットのケロベロスが独り言を言うと、ジュン城周辺の空間が歪む。
「なんですか!? これは!? まるで別次元!?」
目の前の世界が突然変わったのでコンドールは驚いた。
「ええーい!? 皆殺しにすればいいだけのことです!? 死ね! 必殺! ダーク・ショット!」
コンドールは闇を飛ばして攻撃する。
「ギャア!?」
ラードーンは闇に当たって死んでしまった。
「一人完了。どんどん殺しますよ。ワッハッハー!」
ラードーンを殺して上機嫌のコンドール。
「勝手に殺さないで下さいよ。」
死んだはずのラードーンが生きていた。
「なにー!? なぜおまえが生きている!? 確かに殺したはずなのに!?」
コンドールは死人が生きていることに驚く。
「ギャア!? 何かに噛まれた!? 蛇!?」
ヒュドラの飼っている猛毒の蛇である。
「コンドール、おまえはここで死ぬのだ。」
ウァズワースは手の平に火の集約を始める。
「どうぞ。必殺。キマイラ・ファイア・ダブル。」
キマイラはウァズワースの手の平の炎を2倍の大きさに強化した。
「く、くそっ!? 全身に毒が回ってきた!?」
コンドールは全身に毒が回り意識が朦朧として体がフラフラしてくる。
「間違いは正さなければいけない。魔王様の恨みを晴らす時が来ました。」
「もう前の魔王は死んだんだ!? 諦めろ!?」
「大儀名分ならある。王子様が生きておられたのだから。」
エキドナとテュポーンは前の魔王に仕えていた。今も前の魔王に忠誠を誓っている。
「王子だと!? まさか!? こいつは前の魔王の王子なのか!?」
コンドールはウァズワースを前の魔王の子供だということに驚く。
つづく。




