メイ12
ここはメイの森。
アインたちはユニコーンのおかげで牛のエアレーを助けることができた。エアレーはアインたちに感謝して、お礼を言うのだった。
「ありがとう。おかげで助かりました。」
「お礼ならユニコーンに言ってくれ。俺たちは何もしてないから。」
お礼を言われたアインはユニコーンのおかげだとエアレーに説明する。
「私は助けたくて助けた訳じゃない。おまえたちがしつこく言うから。」
「素直じゃないのね。良いことをしたのに。」
森の精霊アイアタルはユニコーンを茶化すように言う。
「ありがとう、ユニコーン。エアレー。またね。」
アインは挨拶をして去って行こうとする。
「おまえはどこに行くんだ?」
「魔界。結婚式の途中で奥さんが悪の大神官にさらわれてしまったんだ。」
「なんと!?」
ユニコーンとエアレーは驚く。
「そうだったの!? 知らなかった!? てっきりブラブラと遊んでいるものだと・・・。」
アイアタルもアインがのんきなので暇人だと思っていた。
「あのね。まあいいや。じゃあね、メイの森のみんな。」
「アイン! がんばれよ!」
こうしてアインはメイの森を後にする。
「イリーナ、待っていろ。俺が必ず助けるからな。」
アインはさらわれたイリーナの後を追うのだった。
ここはメイの林檎園。
ウァズワースたちはテュポーンファミリーの家に帰って来た。重傷を負ったヒュドラはベットで休んでいる。
「今回、私は伝説の生き物や黄金の林檎といったレアなアイテムは手に入れることはできなかった。しかし、それ以上のものを私は得ることが出来たようだ。」
ウァズワースはテュポーンファミリーを見つめる。
「ウァズワース様、我ら一同、忠誠を誓います。」
テュポーン、エキドナ、キマイラ、ケロベロス、オルトロス、ラードーン、ヒュドラはウァズワースにヒュドラが助けられたことで縁ができたと忠誠を誓うのだった。
「頼もしく思うぞ。テュポーンファミリーに期待をしている。」
「はは。」
ウァズワースもテュポーンファミリーの強大な力と団結力に信頼を寄せている。
「困った!? ウァズワース様が、こんなにも偉い人だったなんて!? 今までに散々失礼なことをしてきたのでクポクポは殺される!? 私に明日はあるの!? 誰か助けてください!?」
恐怖でクポクポの顔は引きつっていた。
「心配するな。おまえとは長い付き合いだ。殺しはしない。」
「ふ~う。良かった。」
長く息を吐き安堵するクポクポ。
「ところでウァズワース様は何者なんですか?」
クポクポは長い付き合いだがウァズワースの正体を知らない。
「おまえは知らなくていい。」
「そんな!? ウァズワース様!? 冷たい!?」
こうしてクポクポはウァズワースの本当の姿を知らないままだった。
「一度、私は魔界に戻る。」
ウァズワースは魔界を目指し旅立つ。
ここは悪の大神官コンドールのアジト。
コンドールに捕らえられたイリーナは牢屋に閉じ込められていて、ここから逃げ出すことはできそうもなかった。
「ここはどこ!? 私をアインの元に返して!?」
イリーナの牢屋の前にコンドールが現れた。
「それは無理です。あなたは魔王様へに貢物として献上します。ハッハッハッ。」
囚われのイリーナも魔界へ搬送されることになった。
つづく。




