メイ4
ここはメイの森。
アインはクラーケンの襲われ危機に陥ったが、昼寝からエクスカリパーが目覚める。
「ふわあ~あ。誰だ? 私の眠りを妨げるのは?」
寝ぼけながらエクスカリパーが目を覚ました。
「俺だよ!」
アインは寝ぼけるなと言わんばかりの勢いで答える。
「疲れた。もう少し寝かせてくれ。」
メイの森に入ってから、ずっと働き続けているエクスカリパーは疲れていた。
「ダメだ!? 寝ている間にクラーケンに食べられる!?」
アインはエクスカリパーに必死に訴える。
「ガオー!」
クラーケンは美味しそうな人間を食べようと大きな口を開ける。
「仕方ない。アイン、必殺、エクスカリパー・スラッシュだ。」
「そうこなくっちゃ。」
アインとエクスカリパーは聖なる光を剣に集約させる。
「くらえ! 必殺! エクスカリパー・スラッシュ!」
アインは必殺技をクラーケンに放つ。
「ガオー!?」
クラーケンを一撃で切り裂いて倒すことに成功した。
「さすがの困った時のエクスカリパーだ。」
「今日のご飯はタコ焼きパーティーだな。」
アインとエクスカリパーは、なんだかんだ言いながら良いコンビであった。
「すごい!? クラーケンが川にいたのもすごいが、あのクラーケンまで倒しやがった!?」
森の精霊アイアタルは、アインとエクスカリパーの強さに驚く。
「今更、俺の強さに気がついたのか?」
「だって強そうに見えないんだもん。」
「よく言われる・・・おい!?」
アインは気さくにノリッツコミする。
「どこかにタコを焼くことができる場所はないか?」
「ない。」
アインはエクスカリパーでクラーケンをぶつ切りにしてタコ焼きの準備を進める。
「なら、ここで火を起こして焼いてしまうか?」
「ダメだ!? そんなことをしたらイピリアが出るよ!?」
「え?」
手遅れだった。アインはエクスカリパーで光を集約して放ち火を起こしていた。
「あちゃあ・・・。」
アイアタルは手で顔を塞いでうなだれる。
「誰だ!? 山火事を起こそうとするものは!?」
そこに虹色に輝くヤモリが現れた。
ここはメイの林檎園。
ウァズワースはラードーン兄弟を燃やそうと手の平に火の玉を完成させた。
「ウァズワースさん!? その炎はどうするつもりですか?」
ヒュドラはウァズワースが火の玉を持っていることに気づいた。
「ウァズワース様!?」
状況にクポクポは慌てふためく。
「この火の玉は・・・。」
ウァズワースは決意したように火の玉でラードーンやヒュドラごと林檎園を焼き尽くすつもりだった。
「なんの騒ぎだ?」
その時、3つの頭を持つ犬が現れる。
「ケロベロス兄さん!?」
ヒュドラたちの前に現れたケロベロスはラードーンとヒュドラの兄だった。
「ケロベロス?」
ウァズワースは、その名前に聞き覚えがあるようだった。
「ケロベロス兄さんは、死者を支配する冥王ハーデース様のペットをしています。そんな兄さんがどうして林檎園に!?」
ヒュドラにはケロベロス兄さんは誇らしく尊敬する存在で久しぶりに会えたのが嬉しかった。
「夏休みだ。ハーデース様の許可はもらっている。で、なんの騒ぎだ?」
ケロベロス兄さんは本題に戻る。
「それは・・・!?」
クポクポが何とかしようと慌てた行動をして誤魔化そうとする。
「ウァズワースさんが、林檎園の害虫を焼いて駆除しようとしてくれたんだよ。」
ラードーンがウァズワースに助け舟を出す。
「ウァズワース?」
ケロベロス兄さんはウァズワースを見る。
「あ、あなたは!?」
ケロベロスはウァズワースの顔を見て驚くのだった。
つづく。




