フェブラリー6
ここはフェブラリー村。伝説の生き物ガーゴイルの必殺技が俺を襲う。
「ダメだ!? 間に合わない!?」
俺は超必殺エクスカリパー・ホーリー・スラッシュを放とうとするも技を繰り出すチャージする時間が長く間に合わない。
「ダメだ!? やられる!?」
俺は人生で初めて死というものを覚悟した。
「ドカーン!」
その時だった。ガーゴイルの水竜の斬撃を竜と蛇の斬撃がぶつかり相殺する。
「邪魔をするのは誰だ!?」
ガーゴイルは斬撃の飛んできた方を見る。
「俺だ。」
そこには3首竜の鎧を着たザッハークがいた。
「ザッハーク!?」
俺はディセンバー城にいると思っていたザッハークの登場に驚いた。
「山火事が見えたので何かあったと思って来てみたんだ。」
九死に一生を得るとはまさにこのこと。頼もしい援軍が来てくれた。
「アジ・ダハーカか? よくも魔王様を裏切ったな。」
「裏切ったのではない。愛が勝っただけだ。」
「まあ、どうでもいい。おまえもエイブラム様から殺せとの指示だ。ここで死んでもらうぞ!」
ガーゴイルは首長竜の剣を構え、水を剣に集約を始めようとする。
「死ぬのはおまえだ。もう私は超必殺技のチャージは完了している。」
「なに!?」
ザッハークは最初のドラゴン・スネーク・スラッシュでガーゴイル・スラッシュを迎撃してから、即座に超必殺技の力の集約を始めていたのだった。
「我が領土を土足で荒らした罰を受けるがいい! いくぞ! 超必殺! トリプルドラゴン・スネーク・スラッシュ!」
通常の必殺技の3倍の破壊力の超必殺技をザッハークは放つ。
「ギャア!?」
ガーゴイルはザッハークの超必殺技を食らって倒された。伝説の生き物とされる首長竜の鎧も粉々に砕けて消えてしまった。
「大丈夫か? アイン。」
「相変わらず強いな。ザッハーク。」
お互いの強さを認め合っているアインとザッハークは戦いの勝利を素直に喜ぶ。
「イリーナも大丈夫か?」
「はい。大丈夫です。少し水を飲んだだけです。」
「僕も戦いました。」
「ワイバーンもよくやってくれた。」
ザッハークの言葉には姫の婿ではなく、次期城主としての気遣いや貫禄が備わって来ていた。
「さあ、お腹もすいたし、みんなで帰ろう。ディセンバー城に。」
「おお!」
アインたちはディセンバー城に帰ろうとする。
ここはディセンバー城。
「勝利の宴の準備をするわよ!」
「分かりました! 姫様! 皆の者! 姫様の言う通り宴の準備をするのです!」
「はい! かしこまりました!」
ケイティ姫は自分の旦那のザッハークもディセンバー山のドラゴン退治に行ったので勝利を確信し料理や余興の準備を、ばあやと女中たちに命令した。
「私の歓迎会でもして頂けるのですか?」
そこに何者かが現れた。
「何者だ!?」
「私はエイブラム。いけませんね。お城を空っぽにしては。ケッケッケ!」
なんとディセンバー城に現れたのは、魔王の手下の上官のエイブラムであった。ガルグイユをおとりに使い、ザッハークの居なくなったお城に自ら乗り込んできたのだった。
つづく。




