フェブラリー4
ここはフェブラリー村。
「ガオー!」
フェブラリー村には山火事から逃げ出してきたホワイトドラゴンが猛威を振るっていた。
「ドラゴンよ! みんな逃げて!」
イリーナはフェブラリー村の人々を懸命に避難誘導している。
「いくぞ! 必殺! ワイバーン・キック!」
ワイバーンは伝説の生き物の2足の鎧を装備し、ホワイトドラゴンに必殺のキックをお見舞いする。
「ガオー!?」
ワイバーンはホワイトドラゴンを倒した。
「すごいわ! ワイバーン!」
「僕は強くなります!」
「もうアインより強いわよ。」
イリーナとワイバーンは和やかに勝利の余韻に浸っていた。
「ガオー!」
何かの鳴き声がしたと思ったら、村に飛び火していた山火事の火に大量の水が流れてきて消化された。
「やったー! 火が消えた! ・・・でも、どうして?」
喜んだイリーナだが、疑問を感じ水がやって来た方を振り向く。
「ガオー!」
魔王の手下の上官のエイブラムが派遣した、首の長い竜ガルグイユが現れる。
「なが!? キリンみたいな竜ね!?」
ガルグイユの首が異常に長かったので、イリーナは驚いた。
「イリーナ!? そんなことに感心していないで!? あいつをどうするんだよ!?」
ワイバーンはホワイトドラゴンとの戦いで体力を使い切っていた。
「え? ワイバーンが戦えばいいんじゃないの?」
イリーナは普通に疲れているワイバーンに言う。
「もう疲れた!? 無理!?」
ワイバーンは駄々っ子のように抵抗する。
「これだから子供は嫌よね。」
さっきは褒めたイリーナは手の平を返したようにワイバーンを子供扱いする。
「ガオー!」
またガルグイユは口から大量の水を吐き出し村を押し流していく。
「キャアアア!?」
イリーナも大量の押し寄せる水に呑み込まれる。
「助けて、アイン・・・。」
イリーナは水に呑み込まれ薄れゆく意識の中でアインの名前を呼ぶ。
「エクスカリパー・スラッシュ!」
一筋の聖なる光が水流を切り裂く。
「イリーナ!? イリーナ!? 大丈夫か!? イリーナ!?」
切り裂いた水の中からアインがイリーナを助ける。
「ア・・・アイン? 私、夢を見ているのかしら? アインが輝いている?」
アインは聖なる光の鎧を着ているのだが、まだイリーナは寝ぼけている。
「少しお金持ちになった気分かも。」
アインもイリーナを抱き上げてヒーローになった気分であった。
「イリーナはここで休んでいて。」
優しい笑顔のアインはイリーナを安全な所に下ろす。
「俺があいつを倒してくるから。」
戦いの表情に変わったアインはガルグイユを睨みつける。
「二人の邪魔はするのは野暮なので私の騎士道精神に反する。」
「さすがのエクスカリパー。騎士の中の騎士だ。」
もしエクスカリパーが、ただの変な剣であれば伝説の生き物ではない。エクスカリパーは騎士道精神を持ち合わせたナイスな剣だから伝説の生き物なのだった。
「いくぞ! エクスカリパー!」
「おお! 必殺! エクスカリパー・スラッシュだ!」
今ではアインとエクスカリパーの息はピッタリで阿吽の呼吸である。
「うおおおおおー!」
聖なる光を唸らせて輝きを集約させながらアインはガルグイユに向けて走り出す。
つづく。




