フェブラリー2
ここはフェブラリー山。師匠オーガスが一足先に入山した。
「クポクポ、首尾はどうだ?」
「はい。ウァズワース様。レッドドラゴンを発見しました。」
このゴブリンは師匠オーガスの本当の姿、魔族ウァズワースの部下のクポクポ。
「でかした。さすがクポクポだ。」
「お褒めに頂きありがとうございます。」
クポクポはご主人様に褒められて幸せそうだった。
「山の麓にもドラゴンが逃げ出した時のためにホブゴブリンのホブホブを待機させてあります。」
ホブゴブリンとは、ゴブリンの巨大版である。
「二段構えの作戦か。クポクポもやるようになった。」
感心するウァズワース。
「少しでもご主人様のお役に立てるように勉強しています。」
クポクポは勉強熱心だった。
「私も早く、伝説の生き物に遭遇したいものだ。」
ウァズワースはアインの伝説の生き物エクスカリパーを見ているので、伝説の生き物の絶大な破壊力を実感している。
「まあ、いい。クポクポ。山には近づくなよ。」
「はい。ご主人様。」
ウァズワースは手のひらを広げ、手の平に火を灯す。その炎は徐々に大きくなっていく。
「いくぞ! 必殺! デビル・ファイア!」
ウァズワースは火を山に放ち、炎の一撃でフェブラリー山を火の海にする。
ここは山の麓のフェブラリー村。
「か、火事だ!?」
「山が燃えている!?」
「ドラゴンの祟りだ!?」
「逃げろ!?」
フェブラリー村の人々が山火事に騒然として逃げまとっていた。
「山が燃えてるだって!? 師匠は大丈夫か!?」
俺は先に山に入った師匠を心配した。
「キャンキャン。」
なぜかシーチキンは師匠が燃えて嬉しそうだった。
「シーチキン。あなた炎を見て楽しそうね。どうするの? アイン。オーガスの様子を見に行くの?」
イリーナも師匠を心配していた。
「俺が行って来るから、イリーナは村の人々を避難させてくれ。」
「わかったわ。」
俺は師匠を追いかけて、フェブラリー山に向かった。
「なんかあったの? ふあ~あ。」
寝ていたワイバーンが目を覚まして寝ぼけている。
ここは魔王の手下の上官エイブラムのアジトの洞窟。
「チャンス!」
エイブラムはフェブラリー山の燃えてる映像を鏡に映して見て喜んでいる。
「いつの間にか増えた、魔王様に楯突く伝説の生き物を一掃するチャンスだ!」
前回のエイブラムの登場から伝説の生き物が一気に3匹に増えている。
「ガルグイユ! 伝説の生き物と裏切り者のアジ・ダハーカの首を取ってこい!」
元々アジ・ダハーカは魔王の手先だった。しかし、ケイティと縁があって結婚してしまい、人間の味方になったのだった。
「かしこまりました。エイブラム様。」
ガルグイユは首の長い竜だった。エイブラムの指示通りに向かうのであった。
つづく。




