ジャニュアリー6
ここはジャニュアリー洞窟。俺と兄貴。それに竜人とメリュジーヌとワイバーンの親子はワームに襲われた。ピンチにワイバーンが立ち塞がる。
「いでよ! ワイバーンの名において命じる! 2足竜の鎧!」
その時、どこからともなく光の中から鎧が現れ、ワイバーンに装着していく。兜が竜、背中に羽もあるが、特に鎧の足の部分が頑丈にできている感じで足に特化している鎧に見えた。
「2足竜騎士ワイバーン!」
「カッコイイ! あれがうちの息子よ!」
「落ち着け!? 妻よ!?」
竜人とメリュジーヌは親ばかではしゃぎまくった。
「あんな両親で恥ずかしい。」
ワイバーンはかなり照れるのであった。
「しまった!? あんなガキが伝説の生き物だったなんて!? 誘拐しておけば高値で売れたのに!? 」
兄貴は本気で悔しがった。
「俺も負けていられない! いでよ! さすがのエクスカリパー!」
「おお!」
俺は剣を抜いた。機嫌よく伝説の生き物エクスカリパーがお目覚めした。
「エクスカリパー! このままではおいしい所を全部ワイバーンに持っていかれてしまう!?」
「なんだって!? アイン! ここは必殺、エクスカリパー・スラッシュだ!」
俺とエクスカリパーの危機感は息がぴったりだった。
「くらえ! ワーム! 必殺! エクスカリパー・スラッシュ!」
俺とエクスカリパーは聖なる光を剣に集約して一気に放つ。
「僕だって! 僕だってできるんだ! 必殺! ワイバーン・キック!」
ワイバーンも2足の竜の力を最大限に生かす必殺技を繰り出す。
「ガオー!?」
ワームは何が起こったのか分からないまま、俺とワイバーンの攻撃で倒された。
ここはジャニュアリー洞窟。ワームを倒して俺たちは勝利の余韻に浸っていた。
「やったよ。父ちゃん。母ちゃん。」
「おまえは私たちの誇りだよ。」
「そう言えば、言葉を噛まなくなってるな。」
「本当だ。ワッハッハー!」
竜人とメリュジーヌとワイバーンの親子は和気藹々としている。
「今回はくたびれもうけか。」
俺がうなだれていると兄貴は去って行こうとする。
「兄貴、どこかに行くんですか?」
「おう、俺には野暮用がある。また冒険しような。楽しかったぜ。相棒。」
「はい。兄貴もお達者で。」
俺は兄貴に手を振って別れた。
「兄貴、カッコ良かったな。」
俺は兄貴の人柄に惚れた。
ここはディセンバー城の修復工事を請け負った建設工事屋。
「いや~! 儲かった! 見ろ! これだけの金塊を見たのは初めてだ!」
業者の親分の目の前には山積みの金塊があった。
「親分、やっぱり公共事業はおいしいですね。」
子分も大喜びである。
「城のお偉方は自分のお金じゃないから、アホみたいにいくらでも出すからな。笑いが止まらない。ワッハッハー!」
その時、建設工事屋のドアが開き、一人の男が土足で入ってくる。
「邪魔するぜ。」
「なんだ? おまえは?」
「俺はマモン。ただの悪魔だ。」
マモンが建設工事屋を去った後には金塊と親分子分の命はなくなっていた。
つづく。




