ジャニュアリー5
ここはジャニュアリー洞窟。俺と兄貴は竜人とメリュジーヌに出会った。金塊は無かったのだが、伝説の生き物がいるという。
「私たちの息子、2足の竜、ワイバーンです!」
現れたのは竜人とメリュジーヌの子供というワイバーンであった。
「こ、こ、こんにちわ。ワイバーンです。」
ワイバーンはドラゴンの頭、蝙蝠の翼、鷲の足、尻尾は蛇の伝説の生き物である。
「噛んでる・・・。」
「変な外見をしているから、あまり人前に出ないので、人見知りになっちゃったの。アハハハ。」
ワイバーンは人見知りで緊張しであった。
「それにしても残念な外見だな。俺はいらない。」
兄貴はワイバーンに興味はなかった。
「ウエエエエーン! いじめだ! いじめ!」
ワイバーンは兄貴の冷たい言葉に泣き出した。
「この子、泣き虫なのよ。」
メリュジーヌも母親として困っていた。
「擬人化すればいいんじゃない?」
打開策を考えた俺は素直に思ったことを言った。
「そうか。その手があったか。」
「思いつかなかったわ。」
竜人とメリュジーヌも自分たちと似た様な姿の息子を擬人化させようという発想がなかった。
「ワイバーン・擬人化・変身!」
ワイバーンは何とか人間の姿になることができた。
「やった! 僕は醜くない!」
「さすが私の子供だ。」
ワイバーンは人間ぽくなったことを喜び、半竜半人の竜人も息子の変身に喜んだ。
「これで親子でキャッチボールができるぞ!」
「お弁当を作って遠足に行きましょう!」
「ピクニック! ピクニック!」
竜人とメリュジーヌ、ワイバーン親子はとても喜んだ。
「ガオー!」
その時だった。洞窟から大きな鳴き声が聞こえてくる。
「何か来るぞ!?」
咄嗟に俺は身構える。
「ガオー!」
現れたのは顔は竜、翼がない、ミミズか芋虫の様な巨大な化け物であった。
「あれはワームだ!?」
博学の兄貴は化け物の正体をワームと教えてくれる。
「ワーム!? こうなったらエクスカリパーで・・・あれ!? ない!? エクスカリパーがない!?」
俺の腰から変剣エクスカリパーが消えていた。
「相棒よ! エクスカリバーは俺が借りるぜ!」
盗んだのは兄貴だった。
「兄貴!?」
俺は兄貴に剣を取られたことに気づく。
「このお宝の剣で俺もマモン・スラッシュを放つんだ!」
兄貴は剣を鞘から抜き構え、必殺の一撃を放とうとする。
「マモン・スラッシュ!」
兄貴が剣を振り抜いたが何も起こらなかった。
「あれ? どうして? なぜだ?」
「エクスカリパーは、選ばれし者しか使うことが出来ないんですよ!」
そう俺はエクスカリパーに選ばれし男だった。
「なんだと!? じゃあ、俺が持っても・・・。」
「何も発動しませんよ。」
「ガーン。」
兄貴はショックで放心状態になった。
「こんな剣いるか!」
「ああ!? 俺のエクスカリパー!?」
兄貴はエクスカリパーを放り捨てた。
「ガオー!」
ワームが俺たちに襲いかかってくる。
「ワイバーン!?」
その時、ワイバーンが勇気を出してワームの前に立ち塞がる。
つづく。




