ジャニュアリー1
ここはジャニュアリー洞窟の入り口。
「俺は金持ちになる! 金持ちになって、イリーナと結婚するんだ!」
俺は洞窟に入って行く。
なぜ俺が洞窟に入って行くかといえば、こんなことを耳にしたからだ。
「貧乏って、嫌だな。なんとか抜け出せないものか。」
金持ちになりたい俺の心の声は外に漏れていた。
「おい、近くにジャニュアリー洞窟っていうのがあってよ。金塊がたくさん眠ってるってよ。」
ここはディセンバー城。お城の復旧工事をオクトーバー村の人々が行っていた。ノーベンバー町が燃え滅んだので、オクトーバー村の人々はディセンバー城に住み込みで働いている。
「昔、金山だったらしいぜ。金を掘り当てたらお城の復旧作業なんかしなくて良くなるのにな。」
お城の復旧工事中のオクトーバー村のおっさん2人が話しているのを聞いてしまった。
「これだ! 行くぞ! ジャニュアリー洞窟!」
俺はエクスカリパーを持って駆けていく。
ここはジャニュアリー洞窟1階。
「意外に明るいな。まだ外の光が入ってきているからかな?」
俺は順調に洞窟を進んでいく。
「絶対に金を見つけて帰るんだ!」
俺の気合は人生で最大だった。
「ガオー!」
その時、化け物の鳴き声が聞こえる。
「翼の生えた蛇!?」
俺は驚いたがザッハークの3つ首竜のアジ・ダハーカを見ているので、対して抵抗感はなかった。
「あいつはアンピプテラだ。」
その時、俺の横に知らない男がいた。
「あなたは?」
俺は男に尋ねる。
「私は地獄の七大君主の一人、強欲のマモンだ。ここに金塊が埋まっていると聞いてやって来たのだが、あの化け物が邪魔で前に進めなかったんだ。」
男は正直に自己紹介をする。
「俺は、アイン。やはり、この洞窟に金塊はあるんですね!?」
アインは金塊に目が暗み、肝心な頭の部分の紹介を忘れてしまった。
「そうだ。おまえには俺と同じ匂いを感じる。今日からおまえは俺の相棒だ。」
マモンはアインが第一印象から気に入った。
「どうして俺があんたの相棒にならないといけないんだ!?」
俺は気安いマモンの態度が苦手だった。
「見つけた金塊は、平等に山分けだ! 相棒よ!」
「はい! 兄貴! やった! 山分け!」
金の亡者の俺とマモンは初対面だが息がぴったりだった。
「しかし、相棒よ。あの化け物はどうする? 俺の特技は金の臭いを嗅ぎつけることで、戦闘は苦手なんだ。」
マモンは確かにひ弱そうな姿をしていた。
「フッフフフ。任せて下さい、兄貴。こう見えても俺は騎士なんです。」
俺は兄貴を制して一歩前に出る。
「ガオー!」
アンピプテラは俺と兄貴の話し声に気が荒ぶれている。
「俺には伝説の生き物がついていますから。」
俺は鞘から変剣エクスカリパーを抜く。
「お宝、発見。」
マモンはエクスカリパーを見て、ニヤッと微笑む。
つづく。




