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伝説の生き物、エクスカリパー  作者: 渋谷かな
25/81

ジャニュアリー1

ここはジャニュアリー洞窟の入り口。

「俺は金持ちになる! 金持ちになって、イリーナと結婚するんだ!」

俺は洞窟に入って行く。



なぜ俺が洞窟に入って行くかといえば、こんなことを耳にしたからだ。

「貧乏って、嫌だな。なんとか抜け出せないものか。」

金持ちになりたい俺の心の声は外に漏れていた。

「おい、近くにジャニュアリー洞窟っていうのがあってよ。金塊がたくさん眠ってるってよ。」

ここはディセンバー城。お城の復旧工事をオクトーバー村の人々が行っていた。ノーベンバー町が燃え滅んだので、オクトーバー村の人々はディセンバー城に住み込みで働いている。

「昔、金山だったらしいぜ。金を掘り当てたらお城の復旧作業なんかしなくて良くなるのにな。」

お城の復旧工事中のオクトーバー村のおっさん2人が話しているのを聞いてしまった。

「これだ! 行くぞ! ジャニュアリー洞窟!」

俺はエクスカリパーを持って駆けていく。



ここはジャニュアリー洞窟1階。

「意外に明るいな。まだ外の光が入ってきているからかな?」

俺は順調に洞窟を進んでいく。

「絶対に金を見つけて帰るんだ!」

俺の気合は人生で最大だった。

「ガオー!」

その時、化け物の鳴き声が聞こえる。

「翼の生えた蛇!?」

俺は驚いたがザッハークの3つ首竜のアジ・ダハーカを見ているので、対して抵抗感はなかった。

「あいつはアンピプテラだ。」

その時、俺の横に知らない男がいた。

「あなたは?」

俺は男に尋ねる。

「私は地獄の七大君主の一人、強欲のマモンだ。ここに金塊が埋まっていると聞いてやって来たのだが、あの化け物が邪魔で前に進めなかったんだ。」

男は正直に自己紹介をする。

「俺は、アイン。やはり、この洞窟に金塊はあるんですね!?」

アインは金塊に目が暗み、肝心な頭の部分の紹介を忘れてしまった。

「そうだ。おまえには俺と同じ匂いを感じる。今日からおまえは俺の相棒だ。」

マモンはアインが第一印象から気に入った。

「どうして俺があんたの相棒にならないといけないんだ!?」

俺は気安いマモンの態度が苦手だった。

「見つけた金塊は、平等に山分けだ! 相棒よ!」

「はい! 兄貴! やった! 山分け!」

金の亡者の俺とマモンは初対面だが息がぴったりだった。

「しかし、相棒よ。あの化け物はどうする? 俺の特技は金の臭いを嗅ぎつけることで、戦闘は苦手なんだ。」

マモンは確かにひ弱そうな姿をしていた。

「フッフフフ。任せて下さい、兄貴。こう見えても俺は騎士なんです。」

俺は兄貴を制して一歩前に出る。

「ガオー!」

アンピプテラは俺と兄貴の話し声に気が荒ぶれている。

「俺には伝説の生き物がついていますから。」

俺は鞘から変剣エクスカリパーを抜く。

「お宝、発見。」

マモンはエクスカリパーを見て、ニヤッと微笑む。


つづく。

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