ディセンバー11
ここはディセンバー城のベランダ。俺とエクスカリパーがザッハークとの戦いに決着を着けようとしている時に、いきなりケイティが現れた。
「私はザッハークと結婚します!」
ケイティは前置きも無く、ザッハークと結婚を宣言する。
「はあ!?」
俺は突然のことでケイティの発言が理解が出来なかった。
「な!? 何を言っている!?」
結婚相手のザッハークもケイティの告白に驚きを隠せない。
「私、強い男が好きなの!」
ケイティがザッハークと結婚する理由。
「はあ!?」
それはザッハークの戦いを見ていて、カッコイイと乙女心がときめいた。
「あいつは、どう見ても悪い奴だぞ!?」
俺は必死にケイティに考え直させようとする。
「いいのよ。強ければ。それに・・・ザッハークはマンス王国の王族。お金持ちなんだから。」
ケイティは自分の将来を女として計算していた。
「思いっきり政略結婚かよ!?」
俺はケイティの女として愛よりお金を選ぶ姿勢に呆れた。
「私・・・貧乏は嫌いなの。」
この世の中に貧乏が好きな女はいない。
「ガーン!」
貧乏な俺は3つ首竜と戦ったダメージよりも、より強力なダメージを受け放心状態になった。
「やってられない。私は寝る。」
そう言うとエクスカリパーは聖なる光を消し、ただの剣になってしまった。
「待て!? エクスカリバー!? 私と勝負しろ!?」
ザッハークはエクスカリパーに呼びかけるが返事はしない。
「ザッハーク! 私と結婚しなさい!」
ケイティはザッハークに求婚して詰め寄る。
「姫!? 男と男の真剣勝負を邪魔するな!」
ザッハークはケイティが近づいてきたので、自然に危ないと思ったのか、竜と蛇の波動を消して戦闘状態を解除し、普通の鎧を着た人間の状態に戻る。
「いいえ! どきません! これが私のできる、城の人々を守る方法です!」
ケイティの結婚宣言は城の人々を守るためだった。
「なんと!? 自分の人生をかけて、城の人々を守ったというのですか!?」
ザッハークも驚いた。女の一生を他人を守るために捧げるというのだ。
「そうよ! みんなを守れるなら私は喜んで、あなたと結婚します!」
元々ケイティは竜騎士で男っぽいが、素晴らしいカリスマ性を持っていた。
「・・・私の負けだ。姫、どうか私と結婚してください。」
ザッハークはケイティの騎士道精神に感銘を受け、少し考えて剣を鞘に納めケイティにプロポーズした。
「はい。喜んで。」
ケイティも笑顔で結婚を承諾する。ここにマンス王国の王族のザッハークとディセンバー城の城主の娘ケイティの結婚が決まった。
「ガーン。」
貧乏という言葉を食らった俺は、未だに放心状態だった。
「アイン! ケイティ!」
そこに遠くから俺を呼ぶ声が聞こえた。
「はっ!? イリーナ!?」
声の主はイリーナだった。イリーナは、なぜかオクトーバー村の人々を引き連れてディセンバー城までやって来た。
つづく。




