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伝説の生き物、エクスカリパー  作者: 渋谷かな
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ディセンバー8

ここはディセンバー城のベランダ。俺と竜のサブリナがご飯を食べていると、ケイティがやって来て、寝ぼけたことを言って、あの魔物を呼び寄せてしまった。

「3つ首の竜!?」

俺の目の前で男性が3つ首竜に変身してしまった。3つ首竜は巨大過ぎて、ディセンバー城を破壊してしまう。

「私の城が!?」

スイティは城が壊されたことにショックを受ける。

「お父様!? 城の心配よりも自分の命を心配しなさい!」

ケイティは自分の父親ながら呆れる。

「サブリナ!」

「ギャオ!」

「うわあ!? 私の城が・・・。」

ケイティは父親の首根っこを掴み竜のサブリナの背中に乗り込む。

「ギャオ!」

サブリナは翼を羽ばたかせディセンバー城からスイティとケイティ親子を乗せて飛び去る。

「アインには、エクスカリパーがついてるから大丈夫よ。」

ケイティはアインの身を案じた。



ここはディセンバー城のベランダ。俺と三つ首竜アジ・ダハーカが対峙している。

「よくも私を傷つけてくれたな! 殺してやる!」

アジ・ダハーカは3つ首で攻撃を始める。

「うわあ!? 死ぬ!?」

俺は全力で逃げかわすことしかできなかった。

「アジ・ダハーカ・ファイア!」

3つ首から火を吐き俺を焼き殺そうとする。当然、お城は火の海になる。

「アチチチチッ!?」

俺は全身に火傷を負いながらも、尋常ではないアジ・ダハーカの攻撃を命かながら交わし続ける。

「どうした? なぜエクスカリバーを抜かない?」

意外に3つ首竜は紳士のように思えた。

「あいつ、エクスカリパーをエクスカリバーと勘違いしている!?」

エクスカリパーの名前が聖剣エクスカリバーに似ているのが俺の命が狙われる原因だと感じた。

「殺してやるから、私を空で切り裂いた時のように挑んで来い!」

アジ・ダハーカは紳士的な狂気と殺意を持ち合わせていた。

「卑怯だぞ!? そんな大きな姿で不公平だ!」

俺は咄嗟の浅い知恵で3つ首の竜と生身の人間が戦えるものかと訴えた。

「ふむ。それも一理あるな。」

妙な所でアジ・ダハーカは納得した。

「いいだろう。剣で勝負をつけよう。」

俺は逃げる方法を考えていたのだが、納得したアジ・ダハーカの動きが止まる。

「え? ええー!?」

3つ首竜は姿をどんどん小さくし、人間のザッハークの姿に戻った。

「おまえと同じ人間の姿になったぞ。」

ザッハークは生身の人間の姿に戻った。如何にも王族、生身の優男という感じだった。

「あいつはバカか!? しかし、あの姿なら俺にも勝機があるのでは!?」

俺にも微かな希望の光が見えてきた。

「だが、エクスカリバーよ。おまえだけだと思うなよ。伝説の鎧を持っているのが。いでよ! 有翼の竜蛇の鎧!」

ザッハークは、アインが変剣エクスカリパーの聖なる光の鎧の姿と同じように、背中に翼と蛇の尻尾のある竜の鎧を装着していく。

「嫌だ!? やっぱり逃げる!?」

少しでも勝てるかもと考えた俺はバカだった。


つづく。

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