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第九話 ピエロ潰し

「さーて。ミザの武器作るか。ミザ以外の新規加入メンバーの人達はイシスに付いて行って。」

「りょーかいです先輩!」

「じゃ、ついてきて〜!」

「…帰ってしっかりとした鍛冶場でやるか。ミザ。転移魔法使うから離れるなよ。」

「わ…分かった。」


「…さてと。どんな感じがいい?光り輝く?鈍く光る?それとも普通の刀?」

「鈍く光る感じで。」

「付けて欲しい機能とかある?」

「特に無いよ。」

「能力付与する?」

「付けて欲しい能力は――と――…。」

「…ま…まじかよ。了解。結構面白い武器になりそうだぞ…。」

俺は、おっちゃんに習った鍛冶のやり方通りに作る。

能力付与も完了。

そして作り始めて一時間が経つ。

「よっし。最高傑作だ。要望通りの最強武器だぜ。名付けて…『失楽園』」

今回の要望は、鈍く光る刀。闇属性っぽい能力をぶち込み、失楽園に入れる一つ目の能力、《暴食》を組み込む。暴食は何でも食べられる。つまりは能力を組み込むと剣がめちゃくちゃ食べる。《物質操作》を組み込む。物質操作でこの剣が蓄えた肉や他の物を操作することが出来る。

「ありがと。…綺麗。これで"殺りたいこと"が出来るよ。」

「あまり目立つことはするなよ。何をしようとしてるか知らねぇけど。」

「ふふふっ…"秘密"だよ。じゃ、早速遊んでくるよ。」

「おい。ちょっと待て。顔を隠せ。バレたら元も子も無い。」

「だいじょーぶ。狐のお面持ってるから。あっ、ついでに雰囲気出すために真っ赤な花の模様の着物くれる?」

「いいけど…活動は始まってねぇぞ?…っと。はい。」

「ありがと。さて。祭りを楽しんでくるよ。」

「絶対に捕まるなよ〜…っと。とりあえず俺も用事済ませなきゃな。」

ミザは、満月の方向へと飛んで行った。

「…てかミザ慣れてねぇか?能力使うの上手すぎだろ…って何これ?」

鳩が手紙持ってくる。

『目的の為に協力しないか? ピエロ』





「さーて。騎士(ナイト)さん達にはおねんねしてもらおうか。」

私は、下山くんに武器を作ってもらった後、王国へ向かっていた。

そこの門で見張りをしていた騎士と遭遇。

「貴様…何者だ!?」

「名乗る必要も無いよ。」

刀を素振りすると、暴食が"口だけ"現れる。

そして、敵の首に噛み付く。

「何だと…!?くっ…そ…こちら西門…敵の…襲撃有り…危険度は…天災級…だ…。国王を守れ…。」

「黙れ。喋る暇があるなら死ぬまで足掻け。…あーウザい。死ね。」

失楽園で雑魚の首を斬る。

「こんな雑魚の血で下山くんお手製の刀を汚したくないんだけどなー。」

「うわぁ任務めんどく…君か。襲撃者。」

「そうだよ。てなわけでバイバイ。」

失楽園で斬りつつ、暴食を操作する。

だが、あっさり弾かれる。

「気になるなぁ…。その謎の生き物。ま、今はいいけど。それよりこの人知らない?」

印刷された下山くんの顔。

「…どういうご関係で?」

「俺の協力者だね。気に食わねぇやつをぶっ飛ばす同志さ。俺はこういう者です。名前はエドだよ。」

そう言って、目が金色のピエロのマスクを見せてくる。

「…君、クリシュナとイシスとマモンが殺されたあの日――いや、その前からこの世界に居るだろう?」

バレている。

「…」

「君、隠れ里の妖狐族だろ?」

「何で知ってるんですか?」

「"元"関係者だからねぇ。お父さんとも会ったことあるし。…それより、もしシロハくんにこれ渡しといてね。(ザコ)も来ちゃったし。」

そう言われ、紙を渡される。

「居たぞ!!天災の妖狐!!」

「全員始末しよっと。物質操作。」

喰った肉を操作する。

そしてそれを尖らせ刺す。

「効かねぇなぁ!!」

一人が切り裂いてくる。

ヤバい…これは防げない…

「不味…」

「馬鹿。油断すんな。俺が来なかったら死んでるぞ。シロハの命令で来たけど…」

咄嗟に飛んで来たクリシュナが、剣で守ってくれた。

「クリシュナ…」

「RPG起動。ミッションは?」

《敵の討伐です。報酬としてステータスが上昇します。》

「余裕じゃん。拳でおーわり。」

「グハッ…。」

「って…再生持ちか。とりあえず逃げよう。」

「う、うん…。」

「何か情報は得たか?」

「なんか目が金色のピエロマスクを持ったピエロがこれを天元くんに渡しとけって…」

「金眼か…ピエロの王の側近だな。紙を見せろ。…ほうほう。シロハキレるかもな。こりゃあ。シロハは龍をなんたらかんたら…って。新武器に使うらしい。」

「新武器?名前は?」

「とろろだったかな?そぼろだったかな?」

「ちげーよ(おぼろ)だよ」

「あ、シロハ。これ見て。」

クリシュナが紙を渡す。

紅葉(もみじ)…?生きてたのか…?転生?…ピエロの王?魔王はクラスメイトの瀬戸?…ちょっとモミジ殺りに行ってくる。邪魔だ。過去を知っているやつがいるのはまずい。朧で初めて斬るのがモミジか…。隊長命令。二人とも帰れ。」

「分かった。無理すんな。出来れば協力を求めてくれ。」

「ピエロに一人で乗り込む…?下山くん…」

「ん?ミザなんか言ったか?」

「い…いや、何でもないよ?」

「情報があるなら教えろよ?」

「うん…」



「此処か?ピエロの拠点。」

「あっ、シロハ」

「あ、カイじゃん」

カイは、一撃一死(ワンショットワンキル)を使うやつ。

「どうした?俺は調査に来てたんだが…」

「ピエロを潰しに来た。道化(ピエロ)達の(キング)が分かった。」

「誰なんだ?」

「転生前の知り合いだ。」

「殺すのか?」

「拷問しながら情報整理して、仲間になってもらう」

「拷問とかマジかよ…」

「ま、先に帰っておけ。」

「了解。無茶すんなよ」

「わーってる」

ピエロ潰しの歯車が動き始める。


シロハの苗字がごちゃごちゃになってたので曖昧な表現を統一し、シロハの名前は下山白羽になりました。

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